「恋愛・夏」を含む小説

泉代高校(せんだいこうこう)に今年入学した花咲 さな。中学の時に逃した全国大会の会場に行くため、金賞常連の泉代高校の吹奏楽部に入る。が、金賞常連なのは「県大会」の金賞であった。何…

とある水族館に夏の日から展示され始めた「人魚」。 彼女は、他の水族館にいる人魚のように話をしたり踊ったりしない人魚だった。 分厚い水槽の向こう側にいる彼女の声を聴くことを許された…

アマチュアカメラマンである「ボク」は、この街最大の花火大会を写真に収めるために今年も空に向かってカメラを構える。 だけど、カメラを向けているのは、ただ空と花火とを撮るためだけでは…

「夏夜を歩かない？」変な女に声をかけられたお話です。

<夏> ・夏休みなんていらない ・夏の敵 ・恋するアイスクリーム

中学生。大人でも子供でもない。大人になりきれない。けれど、子供のままではいられない……そんな不安定さから、少女は家を飛び出した。 ＊ いつまでも変わらずにいるだなんて無理な事…

片思いをこじらせた、とある男子の恋の行方。 ※7/31　ラストを少しだけ加筆修正しました。 ※本作品はフィクションです ＜初出＞ エブリスタ『三行から参加できる 超・妄想…

ある雨の日に出会った、1人の少女。 彼女は、ぽつんとそこに立ち、まるで今までずっとそこで待っていたような、投げかける瞳で僕を見た。 ある一夏の、不思議なぼくたちの恋の話。

死んでしまった君。無力な自分。焼き付く血色。 小説家になろうでも投稿しております。

高二の夏休み、水上晴人は自称精霊だという女の人に出会った。話すほどに何故か惹かれていく晴人。そこから始まる淡いひと夏の物語。彼女はいったい何者なんだろうか。

以前「夏祭り」というお題で30分縛りをした時の短編です。 あの夏の夕暮れを思い出しながら、熱に吹き込む一筋の笛の音をお楽しみください。

【第72回フリーワンライ】 こんなところで死んでたまるか！ 向日葵 銀の指輪 譜面 賭けたコイン ＊ワンライ用

「赤いものを追っていく」 そう、昼食のケチャップで左胸を汚した君は言う。いいから早く洗いなよ。 私たちは、「赤」を探して自転車をこぐ。ちょっぴりおどけた、夏の京都のラブストーリー…

表参道駅徒歩5分。南青山の片隅にあるイタリアンレストランで園美はある男性と出逢った。 もう29歳？まだ29歳？ 恋をするのに臆病になるアラサーのオーダーはトマトと桃とアイスティー…

故郷に恋人を残して上京してきた女の子。彼女のなかで切なく交錯する記憶と想いの物語。

かつて作家志望だった「俺」は、その夢に挫折し、小説嫌いの私立探偵になっていた。 そんな俺の元に、友人の弁護士が、一冊の小説を持ってくる。 本の作者は、俺が大学生だったころ、不思議…

蝉が鳴り響く季節。 ジワジワと来る暑さに、私の心も熱く、蝉の声のように煩く鳴っていた。 これは、私だけの恋。これは、私だけが知っている秘かな恋心。

硬式野球全国大会の常連校で正捕手として活躍していた主人公、都筑遠夜はバス事故によって右眼を失明し、野球部の退部を余儀なくされた。野球の道を失った遠夜はまだ野球を捨てきれずに全国大…

出張で一時帰国した男友達は、明日の朝には再びこの国を離れるのだと言う。 「日本にいる間しか出来ないなって思うと、なんか急に花火したくなっちゃって。付き合ってよ」 そんなふうに…