「妖」を含む小説

憧れの仕事で挫折をし、逃げるように実家に帰ってきた葵佐和子。ある日バスで偶然出会った老婦人に、「五十代、実家暮らしの物書き、結婚歴なし」だという彼女の息子との見合いを強引に約束さ…

「ーーお前、私と来るか？」 氷を意のままに操る男・氷織。 彼によって、墓穴の中から救い出された少女・冴。 彼女を連れ、西へ東へ旅する彼が求めるものとは……？ ◆『白鬼伝』…

椹木凛は幼い頃、家の近くの山で遊んでいる最中に、兄とはぐれて迷子になる。不安になって泣いていると、兄と同じ歳くらいの男の子に声をかけられた。男の子は銀と書いてしろがねと言い、泣く…

　斬られし者の魂を刃紋に浮かび上がらせ、凄絶に妖しく輝く魔性の刀、喘月。その刃紋に魅入られし者は、新たな美を求め人を斬る殺刃漢と化す。 　鎌倉相州の時代に生み出されし妖刀は、数多…

　心理学研究科に通いながらも劣等感に苛まれながら将来に悩む２６歳九条兼人。自身とは全く違い優秀な姉にアルバイトの相談に行くと、知り合いのカウンセリングルームを紹介される。しかし、…

星華帝国には、"花巫女"という結婚前の新郎と穢れを祓う巫女と数日間夜を共にする風習がある。 ソランは幼い頃、伯母・サンウォルに巫女の才を見出され、花巫女候補となる巫女が暮らす星宮…

高校生にして帯刀許可証を持つ妖刀退治の専門家「士」の資格を得た少年、甫（ハジメ）。 彼が実地研修として配属されたのは謎の新米探偵、律子（リツコ）が経営する探偵事務所だった。 律子…

村上健太は穏やかな笑顔と柔らかな表情が特徴の青年だ。そんな彼は会社で損な役回りをさせられる。残業で遅くなった健太は、オヤジ狩りを目撃してしまい、暴行を受ける。彼のメガネが外れた時…

夏祭りの最中に早見蓮は妖と話をする少女、紗夜を目撃する。 紗夜と名乗る少女は導き様という存在によって霊体になっていた。蓮は妖にこれ以上関わらないほうがいいと忠告するも受け入れられ…

文明開化の風が吹いて早三十三年。 時代は西洋の文化を受け入れ移り行く。 しかしそんな変化を疎み、日のもとの国に固執する集団がいた。その者達は古くからこの国にある異能の力を使い、…

平凡な大学二年生の藤原　徹の前に、 平安時代からやってきたという渡辺　綱と、狼の姿をした式神が現れる。 綱は、妖刀【鬼切丸】を使い、現代人の心に棲まう悪しき妖達をバッタバッタと…

ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が１０００円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹か…

長頭 四郎(おさがしら しろう)は14歳。妖怪の総大将ぬらりひょんの四男坊だ。母は人間。つまり四朗は、半妖。 そんな彼が父から譲り受けたのは、曲者ばかりが住む妖怪長屋。 仕事をし…

中学生・倉本恵理は、同級生の佐京光希に好意を持っていた。だが、光希は恵理に関心を寄せず拳法に明け暮れる。友人の林響子に相談した恵理は、ある作戦を提案されるが……。 【妖神（マガ…

「色」をタイトルの物語。シリーズ物の『霊媒師ミユキ』の一席。今回は、少し長めになりました。色には、色々ありますが……、あなたの魂は、何色かな？

『検索ワード【イフリート】検索結果、ゼロ件』 青年が転生してきた令和の日本は、かつて暮らしていた前世の日本とは似て非なる世界である。 当たり前に語り継がれていたはずの文化や伝…

　あやかしを討伐して暮らす生業をしている少女、静麗は師匠泰然（タイラン）より命令を受ける。 　結界を張っていたはずの後宮で、女官が一人あやかしに殺された。たった一つ侵入する術があ…

冒険者になりたてのアレクは、同じくパーティを組んでいるスピネル、ルチルと共に冒険に出かける。そこで出逢ったのは、狐耳を生やした幼いコハクという少女だった。 魔物に襲われつつ、町に…

平安時代から千年の時を越え、囲碁をこよなく愛する少年「鷺若丸」が現代へと迷い込んだ。 伊那高囲碁部、唯一の部員「桜谷敷(さくらやしき)ステラ」に助けられた彼は、恩を返すため、女…

四時話集(よつのときわしゅう) 妖と人との出会いと別れを書いた短～中編集。すべて単品で読めますが長編小説「宮ノ守奇譚」と関連するお話になっています。 お品書き １、宮ノ守奇…