「言って。」を含む小説

主人公あおいには曖昧な記憶があった。それは他の仲間たちが口を揃えて言った『時間が戻った』ということに関係しているらしい。しかし、当のあおいは時間が戻る前の記憶はなく、信じることも…

一見ハートフルな疑似ファミリーものコメディ……ではあるんですが、実はこの作品、ちょっとした仕掛けがあります。ネタバレになるんで、あの文字もこの言葉もタグに入れられません(泣)。そ…

「俺があなたを守ります」 それは、幼い頃に交わした約束。 人外のモノを引き寄せてしまう体質の少女、真白は、昔からある悩みを抱えていた。 それは自分の厄介な体質のこと……ではなく…

色のない世界で、色を探す少年ミミ。次第に世界に色を取り戻していくが、究極の選択が彼を待ち受ける。

🔸あらすじ 　父の仕事の都合で日本で生まれ、アフリカで育った中学一年生の少女・季志子は、古い日本の漫画を読んで大きな平屋の家で育つ。 　登校や下校には必ず頑丈な車で移動し、広い…

　曽根崎警察に一人の男が訪れた。 　男は或る絵を盗まれたと言った。それはゴッホの向日葵の絵だと男は言う。しかし、その絵は存在しない絵だった。 　そう、通称「芦屋の向日葵」、ゴッホ…

俺は「堂島 一郎 っていう」 年齢は25才、主に古民家の建築デザイナー。 フリーターみたいなもの・・・だから毎日が仕事で毎日が休みみたいなもの。 休日の観光地は混むと思って俺は…

鹿島雲は、はっきり言って性格が悪い。 彼の趣味はずばり、他人の恋愛模様に首を突っ込んでは揶揄ったり反応を楽しんだりと、実に悪魔的である。 そんな雲が高校に入学して目をつけたのは…

　この世の中には、残酷な極悪人が数多く居る。人を苦しめ、人を痛めつけ、人の笑顔さえも奪って行く。 　そんな最中、人々が忘れてしまった笑顔を取り戻そうと日々奮闘する怪盗がいた。 …

　『幻素』。人はそれらをそう呼んだ。 　ハワイ諸島、現国際第一封鎖地区を起点とした大災害、それは世界を変えた。いわゆる“第一次幻素災害“”は世界にある“電子“をばら撒いた。その電…

森の奥深く、誰も近寄らない寂れた洋館。もうずっと誰も住んでいないように見える。 陸斗は誘われるようにその洋館へと足を踏み入れる。 そこには大きな振り子時計。見知らぬ鍵は振り子時…

大財閥〈篠沢（しのざわ）グループ〉の先代会長だった父の急死を機に、17歳でその後継者となった一人娘の絢乃（あやの）。 そんな彼女を献身的に支えるのは、８歳年上の秘書・桐島（きり…

水族館を訪れた鷹山一家は勇者召喚に巻き込まれて、異世界の国ファーラシアへ招かれる。 そこで勇者召喚が王子の暴走であると知った鷹山一家ではあるが、それを知ったからと言って正義感も何…

少年は魔王討伐の切り札の一人として異世界に転生召還されるが、神から『鑑定士の加護』という非戦闘職の加護しか受けられなかったため、王立学園にある転生者を育成するクラスで役立たずのお…

剣と魔法の技術を学び、立派な冒険者となるための学校、可愛学園（かわいがくえん）。 私、小岩井くるみは治癒師になるための勉強をがんばってます。 そして、この学園には四人の凄腕の先輩…

俺と俺が創った幻の白魔導士の少女と現実にいる黒魔導士の女の子との三角関係がはじまる……。 幻創魔導は想像しやすいものが一番難易度が低い。年頃の男の子にとって「理想の彼女」というの…

ユーラシア大陸に横たわる大国。 広大な領土の中、植民地で育った男は出世を願い、軍の空挺特殊部隊に志願した。 過酷な訓練を仲間と乗り越える日々。そこで彼の能力と人格は、次第に大…

『だからきりひとはよわいままでいいんだ。あたしがずっと助けてやるんだからな』 　幼稚園の時、幼馴染の霧人とした約束。 　霧人のことは、ずっとあたしが守っていくと思っていた。 　…

「お腹が空きました。何か食べさせてください」 春休みの最終日。俺、海野凛太郎(うみのりんたろう)の部屋に同年代くらいの一人の女が腹を空かせてやって来た。 そいつの名前は美凪優…