「鳥」を含む小説

【序文】 　水主軽太は、空を見上げていた。　 　地球と何も変わらない、ただの空。黒くて点々と星があり、たまに雲があるだけの満天の空。 　 　ここで目覚める前のことを思い出そうとす…

黒羽の鳥がはす向かいの洋館に住んでいた。 人外たちの話。元は第十一回本物川に出したものでしたが、上げてなかったなと思い今更ながら上げます。20201220脱稿。ちょっと前なので…

鳥にまつわる短編集。

現代を舞台にした和風ファンタジー『ホワイトウルフは闇夜にまぎれて妖怪を狩る』の前日譚。 ※本作だけでもお読みいただけます。 人間と似て非なる存在ソラが、相棒のユイとはじめて人間…

読書や出来事、日常に溢れる樹木や草花、鳥など自然界からの気づきやメッセージから発する考察事項、社会や歴史について思うことなど、日々、立ち止まって考えたことを覚書の延長としてできる…

ここは鳥が進化し魔法で栄えた国。 しかし人間によく似た姿で髪の毛は鳥の羽毛を生やした霊鳥達が暮らしていた。 そんな国である日、王子の顔を隠した下町出身の婚約者が発表される。 一夜…

三代続く団子屋の息子として生まれた吉備桃太《きびももた》は団子作りに夢中で四代目になるべく日々修行中。 しかし両親は仕事をサボってイチャイチャしてばかりでやる気がないので、自分…

猫が喜んで遊ぶというレーザーポインターを買ってあげたのに、愛猫の「ボン・ボヤージ」は見向きもしない。彼が好きなのは、鳥や飛行機なのだった。たとえ、その姿が見えていなくても。

　――回廊。私たちはそう呼んでいる。ここを外から俯瞰することができるのだとしたらどんな形をしているのだろうか。 　主人公たちはある時突然、この空間、世界に招かれた。空間の殆どの…

その男はかくも不遇な人生を送っていた。 幼少期は然ることながら、高校中退後もうだつの上がらない毎日を送り、現在はホームレスとして橋の下で過ごしている。 ある日、公園でぼぉっと空を…

村の少年探偵団のまわりで、不思議な現象が起きていた。野山から昆虫や動物、鳥たちが減った。たんぼのヘビは元気がなくなり、カエルやドジョウも姿を消した。雑木林は杉林と化し、山火事の煙…

砂漠の中に埋もれるように、静かに滅亡の時を待つ村があった。 村の住人は、ぼくとじっちゃんの二人だけ。 じっちゃんは亡くなる直前に語った。 二十八年前に星の鳥を見た、と。 ぼくは…

　七十二候の一人・雀始巣（すずめはじめてすくう）が消えた。 　四季の女神・春から消えた雀始巣の代わりとなる一人の少年を押し付けられた玄鳥至（つばめきたる）は、この少年の前世がス…

【喫茶店『フルムーン』（プロローグ）】 末永くお幸せに――ミステリアスな魔法使いルナウが住んでいるのは村はずれにある住居を兼ねた喫茶店『フルムーン』。結婚相談所を併設しています。…

　本作では荀子に書かれた面白い文章を抽出し、孟子や論語の内容も時々絡め、令和最新版感を醸す意訳や推察・感想などを綴ります。 　この場で出会ったのも何かの縁。 　折角なので是非貴方…

メタバースと現実の苦悩、二つの世界が交差する時、未知なる物語が動き出す。 高校生のみいこは、VTuber夜鳴ミコとしてバーチャル世界での輝きに隠された孤独を抱えている。自然保護に…

三十年前愛した男がこの交差点で死んだ。 あまりの懐かしさに女は交差点を訪れる。 そこでは、忘れたはずの男への思いが広がる。

脳梗塞を発症して、今この交差点のベンチで死にそうな還暦の男。 そこには一つの後悔が。

ペットと言われてはじめに思いつくのは、犬やネコ、鳥、ハムスター、うさぎ等ではないでしょうか。 しかしカブトムシやバッタも虫かごで家で飼っていたらペットになるんです。 私が8歳の頃…