「殺伐？」を含む小説

　俺は龍にならなければならない───。 　抱いたことのない使命感と共に異世界へ転生したなんのスキルもない凡人未満の男瀧澤威吹(タキザワイブキ)。 　異世界の景色に囲まれた中で人…

第三十五回殺伐感情戦線「駅」遅刻組 戦時下。 主人公は駅の宿直として、貨物列車の運行を補佐していた。 そんなある日、駅にひとりの少女が侵入する。 曰く、列車に乗せてほしい。 主…

津田凛花(つだ りんか)は、仕事に疲れてぼんやりとプラットホームに座り込んでいた。また明日になれば会社にいくのか……そう先の見えない暗闇に閉ざされた気持ちになっていたところに現れ…

【チェンジリング】 一九四九年、ウィーン西駅。 戦火の爪痕が残る芸術の都。シビルは自分によく似た女に出会う。 【黒い雨、赤い傘】 一九七八年冬のロンドン―― 英国保安局――通称…

「殺伐感情戦線」の「駅」、参加作品です。 田舎の無人駅で、時刻表通りに来ない電車を待っている「わたし」の前に、もうひとりの女性が現れる。彼女は、いくら待っても電車は来ないという…

ある日突然姿を消した「先生」。組織を裏切った先生を殺せと、「私」に指令が下される。私は夜のホームに先生を見つけるが、その隣には知らない女の姿があった。 殺伐百合短編 Twit…

心を許せる相手のいない日々を過ごしてきた杣岡 藍(そまおか あい)は、転校してきたばかりの白野 皧(しらの あい)から頼られるうち、戸惑いながらも次第に心を開いていく。 そして、…

「殺伐感情戦線」の「孤独」参加作品です。 狙撃手のトーコ。今回の任務には、新しい観測者のパートナーがついていた。

午前零時。合わせ鏡を覗いた先に続く道は、異界に通じている。 目覚めた世界は、何もかもがおかしかった。 文字盤が逆になった時計。テレビで流れる鏡文字のテロップ。家の間取りも、通学…

【殺伐感情戦線：第26回】お題「夢」　（もはや遅刻ですらない。 ） 　安岐美幌の描く物語が、私は好きだった。 　私にないものを持っているから。私は彼女を通して夢を見る。彼女をそば…

＜殺伐感情戦線 第33回＞お題『祝福』 　自転の止まったこの惑星では、36年間かけて昼と夜が一回りする。常に夕方になるように移動生活をする生活単位「ルッカリー」に暮らすテムダとシ…

結婚前夜に再会した同級生、大村 佐織(おおむら さおり)。その笑顔に、思わず佐伯 恭子(さえき きょうこ)は萎縮してしまう。過去に犯した罪が、未だにふたりの間には蔦のように這って…

「殺伐感情戦線」の「祝福」参加作品です。 今日は大好きなこころの誕生日。チョコレートの誕生日ケーキを用意して、祝福しよう。

彩酉中学校おやつ研究会。様々なおやつを美味しく食し、食べた後には元気に運動するという趣旨のサークルだ。“最後の一つ”を巡って、今日も仁義なき戦いが繰り広げられる――！ 「5分で…

　「共に憎き『天界』から世界を救おうではないかッ!!」 　親無し友無し恋人無しのチンピラ高校生樋田可成。ヘタレと卑屈と極めるクソヤロウでありながら、その胸に不相応なヒーロー願望を…

あるきっかけで同級生の雪奈(ゆきな)と疎遠になっていた冬佳(ふゆか)は、偶然再会した彼女と言葉を交わす、“あの日”の自分たちに答えを出すために。 たとえそれがもう遅すぎる決断だっ…

「殺伐感情戦線」の「沈黙」、参加作品です。 短い戯曲です。

奈央(なお)と佳澄(かすみ)。ふたりの毎日は、きっと夕焼けの色に包まれながらこの先も続いていくに違いない。そうでないなら……

　卒業式。児童達が帰った教室に私は1人、教壇に立っていた。

「殺伐感情戦線」の「蛹」、参加作品です。 何年も前から部屋に引きこもって出てこない妹の手結。そんな彼女に、毎日ご飯を上げに行く姉の「わたし」。ところがある日、彼女の部屋の固く閉…