こんなの描かれたらたまらないじゃないか……というツボを激押しされる一作。先生、師の存在との決闘は熱いテーマだ。そしてその横にいる女に「瞬間的な殺意」が芽生える場面では、主人公の思いの強さを垣間見ることができる。とにかくクールで冷徹、最高にイカス世界観の短編でした。こんな短い中(1000字前後)でこんなに味わい深いものなどそうそうお目にかかれないだろう。