「きみ」を含む小説

手と下半身が鳥の姿をしている種族『ハルピュイア』のロンディが出会ったのは生まれつき羽のない妖精のフェリテ。 自分を見ても逃げることなく語りかけてきたフェリテを気に入った彼女は、世…

ルイス・エアハート子爵令嬢は、公爵家の嫡男で幼馴染のグレン・アルバーンに長年の片思いをしていた。 しかし、ルイスが彼に想いを伝えることはない。 何故なら、グレンは獣人だからだ。 …

濃密なボーイズラブ。冒頭の日常パートからいきなり打って変わって始まるハードプレイにきみは平静を保てるか？　きみが保ったとしてもウルとジャイロの二人の男は保てないだろうね。ああ、保…

　歩道に沿って坂を下りていく。人々の話し声、行き交う音、時折混ざりこむ自転車のベル。打って変わって騒がしい道々を、彼らは並んで歩いていく。二人の背丈はほとんど変わらないように見え…

"思いが通じていると思っていた彼女が、実は別の相手とつき合っていたなんて──"。 気づけないにもほどがある！！ あまりに空気が読めてない自分にガッカリした将人が、ひとり部屋で落ち…

家族のためド田舎から王都に出稼ぎにきた男爵令嬢のヴィヴィアンは、偶然出会った聖騎士団団長のアレクセイラスに一目惚れされる！　 お針子にも関わらず田舎センスな"芋令嬢"のヴィヴィア…

『三日月堂』。 それは古くからこの街にある、不思議なお店。 そんなお店に足を踏み入れる私。 興味があったから。 ただ、それだけだった筈なのに。 こんなの、おかしいじゃない。 誰か…

「こんにちは、トム」と少女は穏やかに言った。 「わたしの名前はアイ」 　優雅な調べを奏でる声がトムの心を打った。彼は引きつけられるように彼女の瞳を見つめた。彼女の目は完全な知性と…

　これは過去の女に囚われた男の物語。 　 　俺こと君島（きみじま）は十五年前の初恋の思い出を未だに引きずっている。 　その恋は破れた。彼女とは結ばれていない。 　俺も今や３０で。…

兄貴と慕うその吸血鬼に血を吸ってもらったぼくは晴れて吸血鬼となって、これから兄貴と一緒に世界中を旅するはずだった。のに。 自主企画「カクヨムでアドベントカレンダー2023」…

――精霊の見る夢を、ひとは<異世界>と呼んでいる。 かつて神々が創造した魔女がいた。 魔女は偉大だったが、色狂いで、強欲だった。 だから彼女は精霊たちの<宝物>を奪った。 奪わ…

この世界では、人びとは主に田舎で「氏家（うじや）」と呼ばれる血縁の共同体のなかで暮らしている。主人公のリュウスケは頭が良かったため彼だけは自分の氏家から都会の会社へ働きに出ていた…

　平安時代、権大納言　花房家には、変わり者の次女がいた。 　華やかな姉、可憐な妹に比べて、地味な顔立ち。女だてらに漢詩を読みこなす彼女は、皆から、頭でっかちな「土筆(つくし)」…

　───Hey, May be. 　多分もうそろそろ、きみを忘れられると思うんだ。きっと、もう時期。 　 　日間３位／カクヨムコンテスト９短編部門中間選考作品

突然魔法の才能があると告げられた少女カミラは、地球に現れた異界との唯一の交流点「魔法島」で暮らすことになった。しかし全寮制の魔法学院には馴染めず、問題を起こして学校からは個人指導…

とある夜会でミエルが告げられたのは、思いもよらない「告白予告」だった。 相手は幼馴染みで伯爵家の嫡男・アンジュ。 来週に迫った彼の誕生日に向け、プレゼントの話をするミエルに対し…

未来のある時ある場所で、「僕」と「君」は彷徨っている。 君は君の眠る場所を、僕は君と別れる場所を探して。

数時間前にホラー映画を観たきみは、微かな音と暗闇に怯えて眠れなくなる。しかし、どうしても寝不足で明日を迎えたくなかったきみは、睡眠のため、深夜二時の秋空の元へと駆け出た。

狼男の主人公は、人里で生きていた頃に村で一人だけ親友と呼べる大切な友達がいた。満月の夜に起きたある事件の中、親友が『見ろよ。きみがやったんだぞ…さ、最低だ。最低で、最悪な……人殺…

山年咲見《やまとしさきみ》は魔王ディンプルディの復活と共にアパートごと異世界へと飛ばされた。　契約して三つの願いをかなえるため、不労所得の夢を掲げ冒険の日々を過す。