きみのたましいにかんぱい アドベントカレンダー2023
藤泉都理
12/1 はじまり
兄貴と慕う吸血鬼に血を吸ってもらったぼくは晴れて吸血鬼となって、これから兄貴と一緒に世界中を旅するはずだった。
「ご、ごめんなしゃい!」
新米の死神に誤って魂を分裂された挙句、本体のぼくではなく、アドベントカレンダーに逃げ込んだ魂をすべて集めなければ、死ぬ可能性があると宣告されたぼくの心情は、まさに天から地に落とされた柘榴だ。
「まあまあ。すぐに見つかるし、そんなに心配するなって」
「わ、私も!お手伝いしますので!」
兄貴に素敵な笑顔で言われて、死神に泣きながら言われたぼくは、まあ兄貴がいるから大丈夫かと楽観的になり、冒険に出発だと声を弾ませるまでに気分を取り戻したのであった。
こうしてぼくは、ぼくの分裂した魂を集めるために、アドベントカレンダーの中に兄貴と死神と一緒に入る事になったのであった。
(2023.12.1)
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