「僕なんかには」を含む小説

冬。夜の大学構内。学食の自販機前。あまりにもバカバカしいあいつの犯罪の顛末。 ――いや、いちばんバカバカしいのは、俺。なんてったって、あいつより俺。 草森ゆきさまの自主企画「犯…

アルファポリス様の【次世代ファンタジーカップ】で最終６位を達成した作品です。 　ナット＝ソイルレットは、世界で唯一命令に従って動く土人形【ゴーレム】を作ることができる少年だ。 …

博士は街の変人で、発明家で、僕のお隣のお姉さんだ。高校生の僕は生活力ゼロの博士のため、毎日家に通っては、家事兼助手をしていた。今日の博士の発明品は「トリあえず」くん。とりあえずの…

oasisの“フォーリン・ダウン”という曲をイメージして書いた8000文字ぐらいの短編です。

31歳の圭介は、ミュージシャンになる夢が敗れ、自暴自棄の生活をしていた。そこに母親から1本の電話。母親の親友の娘さんが男性恐怖症になり引きこもりになったとのこと。母親は圭介にその…

そろそろ終電になる深夜の駅のホーム、電車を待っているのは僕だけで、他にいるのは外灯に集まってきた羽虫くらいだった。そんな誰もいないはずの駅のホームで、僕は可愛らしい女子高生と出会…

　誰もが夢見る、自分が精魂込めて書き上げた小説が映画化されたり、ドラマ化されたり、漫画化される事。うまくすれば文学賞だって夢ではありません！ 　夢は大きく！　一緒にがんばりまし…

「どうしてこうなった」 　十歳のある日、僕は死ぬ事が決定した。 　地水火風四つの属性を神とする四元教、そのトップであり、四元教を母体とする神法国家エレメンタリオの法皇を父とする…

【1万PV突破、ありがとうございます！】 記憶喪失の治療には、自分を客観的に把握することが有効らしい。 なのでこの場を借りて書き記しておく。 僕の名前はゼオ。 貴い身分の方に…

　十代最後の歳という割に、僕は色々と不足がちな自分を自覚していた。例えば誠実さの意味さえも、靴下の表裏がわからない子供みたいに履き違えてばかりだった。

「僕と契約して、魔法少女になってよ！」 その日、少女は不思議な生物に出会った。 契約が結ばれ、また1人の魔法少女が誕生する。 そんなありふれた物語…… しかし、それが全ての悲…

遺伝学的に三毛猫にはメスしか存在しない。 しかし、染色体異常によって、ごく稀にオスの三毛猫が生まれる…。 この染色体異常をクラインフェルター症候群と呼び、人間の男児にも同様の異常…

大学生の僕には、仲の良いギャン中の先輩が居る。 黙っていれば可愛いギャルの由希さん。 彼女は競馬をこよなく愛するギャン中だ。 ある日曜日の午後4時頃、彼女から【た　す　け　て…

レティス＝アーヴァインは、幼い頃に母と死に別れ、 無関心な父と新しい家族、それから意地悪な姉と暮らしていた。 ある夜会で姉の振る舞いに我慢ならず庭園に出た レティスは印象的な貴…

今からさほど遠くない世界、ある科学者のミスで地球は滅亡し、見るも無残な姿となった。青年・翔太だけが、生き延びた。翔太が宇宙に出て新しい住処を探していると、転落し――。 一方、月の…

60年前。文化人類学を志す青年、イオは人食いの有角人「魔族」実地調査のため、古霜帝国〝ザデュイラル〟へ渡った。 孫娘に語って聞かせるのは、カズスムクとタミーラク、一番食べたい相手…

創世神エレヴェドとその子ら神々と共に、竜人、獣人、人、精霊族の四種族が交じり生きる世界。 魔法もあり精霊もいるこの世界に、ある日、ある男が異世界の日本から転移してきた。 右も左も…

６０歳、今年の夏で定年だ。まあ、まだ働けるが、金もあるし、どうしようかな？　遊びまわっても良いな。ただ、じっとはしていないな、と思っていたのだけど、そんな僕が、おかしな「光」に巻…

世界にダンジョンが出来て、早半年。 一般公開されたダンジョンに僕は入る事にした。 それが、周りの人にとって悲劇の始まりだったのだと言えるだろう。

「クビだ！　ペリア・アレークト、命令に従わないお前はこの研究室に必要ないッ！」 宮廷魔術師としてこき使われてきた平民・ペリアは、傲慢上司である貴族・ヴェインの一言でクビになった…