概要
記憶喪失の治療には、自分を客観的に把握することが有効らしい。
なのでこの場を借りて書き記しておく。
僕の名前はゼオ。
貴い身分の方に仕え、命を賭けてその身を守る騎士を目指し、アストレリオ学園に通っている。
ある日、自分は三大国家の姫君であるランシア様の護衛任務につき、その中で戦闘になったらしい。
重症を負い、治療を受けた自分は翌日、記憶を失っていた。
この世界には剣もあるし魔法もある。
人が乗り動かす巨人のような機械の鎧もある。
更に奇妙なことに、自分は三百年前から蘇った幽霊、ヒューグとやらに取り憑かれてしまっている。
ヒューグの話では、記憶を失う前の自分には仕える女性がいたそうだ。
そんな女性いるはずがないという人もいる。だが、僕はき
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- ★★★ Excellent!!!機械の鎧をまとい、戦う記憶喪失の騎士。彼の捜す主(あるじ)は応えるか。
バトル好き、騎士道好き、魔法好き、ロボット好き、すべてを網羅するファンタジーが今、ここに!
特筆すべきは、熱いバトルシーンです。
古式ゆかしい、鍛えられた肉体と剣による戦いはもちろんのこと、時代が進むと、ロボットや、精霊の加護による魔法もからんで、緊迫した戦いが繰り広げられます。
戦いの根底にあるのは、国同士のせめぎ合いと望む未来、騎士道と強い愛情。
騎士を目指している途中で、記憶を失ってしまったゼオは、彼の本当の主(あるじ)リリオンを見つけることができるのでしょうか。
個性豊かで魅力的な各国の王女たちも、陰になり日向になり、きっと力を貸してくれるはずです。
ゼオと、彼に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ファンタジー、騎士道、幽霊、巨大ロボットーー全ての要素が巧みに絡み合う
魅力的だけど「混ぜるな危険」と思われそうな要素が全て巧みに絡み合い、物語世界を作り上げています。
舞台は剣と魔法のファンタジー。
モンスターもいるし魔王もいる。
主人公は騎士を目指す少年。
だけどいつも彼の隣にいて応援してくれるのは、三百年前を生きた騎士の霊。
この霊にもちゃんと物語があり、読者に伏せられた謎があるので気になります。
そして主人公たちは剣や魔法で戦うだけでなく、巨大ロボットに乗ってバトルすることもできるのです。
これが、この時代の人間が生み出した最強の対抗手段。
キャッチーな要素が実にバランスよく配置され、読者を引き込んでいきます。
でも根底にあるのは愛の物語。
戦うのも…続きを読む - ★★★ Excellent!!!願いは届く。だから…。
最新話まで読了済みです。
当作品は魔法×ロボという要素によって綴られてますが、他の方々が書いているのでここでは割愛します。
騎士には主が共にある。当然の構図であるのだが、主人公であるゼオにはあるべきそれが欠けてしまっている。
故にゼオには主を見つけるという目的がある。存在しているのかさえ分からない主。それを支えるのはぬいぐるみを依り代としているヒューグ。彼にも彼で抱えているものがある。
しかし、一向に主の影も形も掴めずじまい。加えてゼオを引き抜こうと多くのキャラたちがグイグイと迫る上に数多の強敵たちとの立ち合いでボロボロ。折れてしまったところで不思議ではない状況。
その苦境を幾度前…続きを読む - ★★★ Excellent!!!騎士とお姫様×ロボットバトルが熱い!
騎士の幽霊ヒューグと、見習い騎士ゼオのダブル主人公です。
記憶喪失になってしまい、自分の仕えていたお姫様の事を思い出せなくなってしまったゼオ。彼のお姫様は謎多き人物で、本当に存在するのかどうか怪しいと疑う人もいます。
しかし、ゼオは騎士として、お姫様に忠誠を誓い続けます。
ヒューグはそんな彼を応援して、ゼオがお姫様と再会できるように導こうとします。
登場するロボットの名前は祈機騎刃(エッジオブエレメンタル)。
時にはゼオが、時にはゼオの体に憑依したヒューグが、ロボットに乗って手に汗握る戦いを繰り広げます!
ロボットの設定はファンタジーの世界観を壊さないように作り込まれていて、とても素…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あらすじ
が素晴らしい発想でした! 世界観に引き込むあらすじとはこういうものだと思い知らされました!
そして導入から醸し出される王道の気配が没入感をこれでもかと高めてくれます!
個人的に魔王を討伐したら~からのくだりからの要求するものがとても素敵な要求なので、ぜひともみなさんの目で追って頂きたいです!
さらに導入後にタイトルを思い出す話を展開していくことになるのですが、ルビの振り方がとても好みでした!
一度目にフルで振っておきながら次からは略式となっているため、読み進める上ですんなりと頭に入ってきます!
さらに加えて圧巻の戦闘描写も加わり、どのような世界でこの物語が紡がれているのか、痛感させてく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!まさかの展開、ファンタジー×ロボット!
確かな文章力と筆力で、最初の一話から騎士道ファンタジーを魅せてくれます。
とある少年が姫に拾われ、魔王討伐に赴く冒険譚。
読み応えも十分ある物語です。しかし、それも単なる前座に過ぎません。
時は流れ、かつては魔族に分類されていた獣人が、人と一緒に騎士学校にいる。
そうした描写から、話は続きます。
騎士物語の第二節が始まったかと思いきや、新たな戦闘で活躍するのは巨大ロボット!
しかも、その時の戦闘で主人公は記憶を失ってしまう。
これからどうする、どうなる、何が起きる、のジェットコースターに飲み込まれる事になります。
多くの驚きと、一風変わりつつも確かなファンタジー作品を読みたいなら、是非本…続きを読む - ★★★ Excellent!!!その剣は我が姫の為に。姫と騎士、主従が織りなすメカバトルファンタジー!
この作品を語る上で、まず初めに第一話の密度について語りましょう。
あまりにも内容が濃く、少し面食らった事をよく覚えております。
普通の作品なら20話くらいは軽く掛かりそうな主人公の過去から始まり、そのプロローグは衝撃の結末で締め括られてしまいました。
しかし、これこそが全ての始まりであり、この先の壮大な物語の重要な一ページだったのです!
この作品の最も重要なキーワード(だと思う。多分、そう。)「姫と騎士」この関係を持つ者達が作中で何組か現れますが、それぞれのカタチ、個性、意思、絆を持って「主従」という繋がりを形成しており、この言葉の意味について色々と考えさせられる事でしょう。
そして、まさか…続きを読む