「ただぼんやりと」を含む小説

ある日、雨音の時計が止まってしまった。 古書店を継ぐことが決まったあの時、動き出した時計が。それ以来、自分の時間が止まってしまったような感覚に襲われ、どうにもぼんやりしてしまう。…

永遠❆氷食少女様の自主企画、「カクヨムアパート入居者募集中。」への作品です。 ここ最近の、ぼんやりとした一日を書いてみたいと思います！

周りの人間はみんなバカばっかだと思っている一種の中二病みたいな公爵令息をまともにしよう。と思ったけどちょっと無理があった。ぼんやりマイペース美少女がひねくれた令息を振り回す。

30歳の誕生日。祥恵は煮え切らない恋人に別れを切り出した。 「私ってなんなんだろう」。 迷う彼女に、占い師見習いのはつみさんは言う。 「亀を投げたらいいんだよ」。 代わり映えのし…

夏祭りの日の、帰り際。 少年がふと発した一言に、いつもはぼんやりしていた先輩の少女は、ぼんやりするどころではなくなって……？ カクヨムKAC2020参加作、その３。

夏祭りの日。 一昨年、去年は最高のひとときだったけど。 今年は、後輩の彼が隣に居なくて。 少女はぼんやりと花火を眺めながら、物思いに耽る。 カクヨムKAC2020参加作、その２…

「あれ、先輩。今日も日記ですか？」 「……うん。今日は早いめに、書いておきたくて」 二月二十九日。 閏年にはお馴染みの、四年に一度の閏日に。 純情な少年と、ちょっとぼんやりな…

　座敷は広い。二十畳ほどあろうか。そのあちらこちらに、布にくるまって眠る人影がある。大きい者や小さい者。体を横に向けあるいは背中を丸め、誰も顔を見せない。男か女かも分からない。幾…

僕は6歳。名前は白雲（しらく）。僕には時々ぼんやり見えるものがある。 それは、多分みんなには見えなくて…

　日本と中国の昔々をミックスして西洋を少々ふりかけ、ファンタジーで薄めたような世界。 　第一章：父からの依頼 　　ある日、特に望んでもいないのに国王の後宮に入宮することになった…

高校１年生の冬。将来についてぼんやりと考えていた帰り道のこと。 出会ってしまった。八百屋で。

　人族と魔族の戦いが終わり、世界に調和がもたらされてから数百年の時が過ぎた。 　ここは、平和な世の中で最も顕著な発展を遂げた巨大遊廓、――ヨシワラ。 　 　そんなヨシワラの一角…

わたし自身車椅子に乗るか乗らないかというところでいろいろと試行錯誤していたときに、ぼんやりと書いたものです。 車椅子の准教授と介護のひとっていう、なんか、煮え切らないミステリ風の…

不器用でまっすぐな男の子と、ちょっとぼんやりな先輩の女の子。 新年を迎えた二人の、甘々なひととき。

…1999年2月。バイト先の映画館のロッカールームで、”スナフキン”と皮肉られている先輩から突然声をかけられた。 「ヨーロッパの旧市街に行くといい。そこで1日ぼんやり座っている…

主人公は記憶をうすぼんやりとしか思い出せない。何もわからないまま、うちから湧き出る本能に従い、戦場を駆け回る。一般人であるはずの彼は、不思議なことに銃を使うことができ、銃声を轟か…

辺境村で育った幼い少女ヴィレッサ。戦乱に巻き込まれた彼女は、窮地の中で古代の魔導遺物と出会う。二丁拳銃や狙撃銃、連装機関銃や迫撃砲など、様々な形態に変化する魔導銃を握り、少女は…

鬱病になりました。 写真加工のフィルターをかけたように、意識がある時間全てがぼんやりとして鮮明さを失います。 感覚がとても過敏になるので、たまに世界がひどく美しかったりもします。…

「僕」は海と空以外に何もない海岸近くの小高い丘にいた。「僕」は、なぜ自分がそこにいるのかも、何者なのかもわからないまま、ただぼんやりと、目の前青い風景を。その中に溶け込みそうなく…

ゆあんさんの自主企画「筆致は物語を超えるか」に参加している作品です。 フレーズ評価OKです。 海斗は夏休みを利用して祖父の故郷である海辺の街へ遊びに行く。海が綺麗だけど、海斗…