概要
――『彼女』は『彼』の夢を見ている。七日目に、彼女が眠りにつく時まで。
病院の屋上で昴は自称神様の少女と出会う。願いごとを叶えてあげるという言葉を信じられないまま、昴は今日も邂逅をする。
昴は第2子出産で入院している母親を見舞った帰りに、病院の屋上で少女と出会い、「自分は神様で、貴方の願いを叶える」と言われるが、昴は信じられない。曰く「貴方が私に最初に出会った人」だと話すが、昴は「神様に願うほどの望みは無い」と答える。
病室で昴は母親に「現在ここに入院している親戚の子は難産で、その頃に昴も同じ病院に入院していた。母親の家系は病弱で昴と親戚の子は似ている」と教えられるが、昴はその頃の記憶が曖昧で他人事の様に感じる。
見舞いの度に屋上で少女と会話をし、昴が「同年代が好きな物に興味が持てないし、人間は好きか分からない」と言うとと、少女は「人間が好きだが一
昴は第2子出産で入院している母親を見舞った帰りに、病院の屋上で少女と出会い、「自分は神様で、貴方の願いを叶える」と言われるが、昴は信じられない。曰く「貴方が私に最初に出会った人」だと話すが、昴は「神様に願うほどの望みは無い」と答える。
病室で昴は母親に「現在ここに入院している親戚の子は難産で、その頃に昴も同じ病院に入院していた。母親の家系は病弱で昴と親戚の子は似ている」と教えられるが、昴はその頃の記憶が曖昧で他人事の様に感じる。
見舞いの度に屋上で少女と会話をし、昴が「同年代が好きな物に興味が持てないし、人間は好きか分からない」と言うとと、少女は「人間が好きだが一
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!夕陽の屋上で、“神様”と目が合う
病院の屋上、異様に綺麗な夕陽。導入だけで空気が決まっていて、読む側の呼吸も自然と静かになります。
昴が「理由は分からないけど屋上へ行く」流れが押しつけがましくなくて、気づけばこちらも同じように階段を上っていました。
自称“神様”の少女は、言っていることは突飛なのに、語り口が淡々としているせいで逆にリアルに感じる。
昴が警戒しつつも引き返せない感じも含めて、「怖い」じゃなく「気になる」に落ちていくのが上手いです。
『火』では願いの“制限”が具体的に提示されて、ファンタジーがふわっとしたまま終わらず、輪郭が出てくるのも良かった。
最後の「一瞬目を逸らしたら消えていた」が、夢っぽさというより、夕暮…続きを読む