「消える」を含む小説

十六歳にして全国に名が知れ渡る怪談作家となった岩古島（いわこじま）透子（とうこ）は、とある村に引っ越してきた。 樫馬村は一見してどこにでもある田舎の村だが、住人が非常に排他的だ…

「この恋は雪みたいだね。 どこまでも白くって、どうしようもなく儚い。」 美雪は幼いとき交通事故で聴覚を失った。 高校生になり、冬休みを家族と過ごす中、美雪は自分だけの秘密の場所…

この灰が落ちきるまでの間、私は私らしくいられる。尊くて、切なくて、何ものにも替えがたいこの時間。

既存の「転生」とは趣を異にする新しい「転生」の概念と「ミステリー」をかけ合わせた純文学風味のジュブナイル推理小説。よくある「タイムリープ」と「ミステリー」の掛け算とも違った、新し…

　あるひ森の中、黒猫さんに出会った。 　西の大陸のスラムの街に世界を夢見る少女が暮らす。 　東の大陸の薄暗い森の奥に世界へ憧れる少年が暮らす。 　ボーイ・ミーツ・ガール。 　これ…

畑野泰史（はたのたいし）と、その幼馴染である谷野愛実（やのまなみ）の間には、拭いきれない確執があった。 幼少期の事故で愛実を庇った泰史は、左眼窩に裂傷を負うことになり、失明こそし…

3姉妹の3女であるエリッサは、生まれた時から不吉な存在だというレッテルを張られ、家族はもちろん周囲の人々からも冷たい扱いを受けていた。そんなある日の事、エリッサが消えることが自分…

平民でありながら王族級の美貌を持つレスター・ナイルは小さいころから追っかけファンやストーカー、人さらい、悪徳貴族らに狙われる毎日だった。 しかしレスターはガラス細工のように儚げな…

『薔薇の大家』と呼ばれる画家・浅月の家では、度々人が消えるという。 情報を聞きつけた新聞記者・宮野は、浅月の家に薔薇を納品する倉田に近付き、浅月の家に入り込む。 浅月に神隠しの…

主人公・藤堂大地と彼の通う高校の生徒達が集団転移した。 転移先は――地図に載っていない謎の無人島。 角の生えたウサギなど、島には未知の動物が棲息していた。 食料にするべくその動…

人類は宇宙に進出した。 しかし、広い宇宙の中で人が過ごせるのは、鳥かごのように狭い居住船だけだ。 毎日同じ時間に点灯し、同じ時間に消える人口光源はいまだに青やオレンジを表現するこ…

『大叔父さん。ナノロボットは何？説明してね』 『その前に、祖母ちゃんと祖父ちゃんが、ヤッちゃんの実の母と父である事を説明せねばならぬ。ヤッちゃんは、その事を知っておったか？』 　…

俺は、金瀬一郎（かなせいちろう）。三つの大学院で脳科学と人工頭脳それにロボット工学の博士号を取得。 　俺には彼女が居る。桐生環奈（きりゅうかんな）。髪の毛が長く、大きな切れ長の目…

　高校生時代、たまたま立ち寄った教室で、幼馴染とその女友達が自分の陰口を叩いているところを見てしまった文緒。 　ショックを受けつつも、自己評価の低かった文緒は特に疑問を持つ事もな…

自主企画「長編出張読み切り短編博覧会Vol.2」に寄せて。 霊が視える男子高校生・芦峯円は昨日死んだばかりの養護教諭・メイちゃん先生を見つける。 心残りを解消しないと成仏できない…

麒麟の力を体に宿す従者達が人々を守るために戦う転生バトルファンタジー！ 現代の日本では千年ぶりに出現した怨霊によって人々の生活が脅かされていた。 人知れず怨霊の浄化にあたる五麟…

　夕暮れ時が嫌いだった。 　安住の場所がなかった。 　さみしい、なんて言ってしまえば――温もりを知ってるから寂しいんだ。最初から知らなきゃ良かったんだ。『その感情の入口』に立た…

帰り道に拾った蒼い石がなんか光りだして、なんか異世界に飛ばされた…。 しかもその石、喋るし、消えるし、食べるしでもう意味わからん！ そんな俺の気持ちなどお構い無しに、突然黒い…

(第１巻) 霄（しょう）の京師（みやこ）には、稀代の巫術師（ふじゅつし）がいる。 そう噂される董月季（とうげっき）は、 幽鬼を祓い王朝を守護する巫術師の名門・董家の娘だ。 しかし…