5秒で読める詩のつどい

帳 華乃

2022年

2022/1/19

来年は生きてるだろうかどうだろな、と唱えなかった今年の元旦


2022/1/29

私が好き嫌いしないから嬉しそうにするけど料理はしない


2022/3/8

どの口が抜かしてんのよと言いたげな梅の花。


2022/5/12

噴水を身に纏い、悲痛の質量を知らしめたいのです。


2022/6/4

心臓が握れることを祈っていた。


2022/6/7

波打ち際に残した足跡が消える前に会いにいく。


2022/6/12

死ぬや生きると言えば売れるのかカルチャー


2022/8/22

馬鹿みたいに綺麗な夢だ。


2022/9/17

趣味を聞かれて読書と答える。っぽいね、の理由をいつの日か知る。


2022/11/3

風になびくライオンのひげ。


2022/12/22

綺麗だという理由だけで嘘を吐いた。


2022/12/29

風が吹きすさぶ心の隙間に花束を。

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