「民俗学部門」を含む小説

イントロダクション 異世界。古くからその存在を知られながら、我々が決して訪れることのできない、それ故に我々を惹きつけて止まない近くて遠い隣人たちの世界。 今回は国立異界文化博物館…

今連載中のニャンコで綴る世界史「猫人小伝妙」の番外編で、世界の昔ばなしを描いていきます。 読んでいただき、ありがとうございます( ;∀;)

時代と共に生まれ、時代と共に消えゆく都市伝説――、遺聞奇譚《ロストロア》。探偵業を営む鷹野ロアは、そんな消滅間近の物語を救済する異能を有していた。VRyoutuberと化したトイ…

　霙の降る夜、目に見えない何かが自分の後ろから足音を立てて近づいてくる。　類稀な美しさを誇る占い師の元へと訪れた依頼人は、そんな悩みを抱えていた。 　はたして、占い師が告げるその…

僕が田舎の小道を歩いていたら、見たことのない黒い毛玉のような生き物を見つけてしまった。 最初はびっくりして怖かったが、その生き物が無害でおとなしいことに僕は気付く。 そして、好奇…

ゴールデンウィーク、祖母の家に遊びに来た明莉（あかり）。 山奥の山村は静かで遊び相手もいないが、冒険心をくすぐられる場所がいっぱいある。その中でも一番のお気に入りの場所は、五十九…

冬になれば思い出す。子供の頃、一人で家族の帰りを待っていたあの日のことを。ガタガタと窓を揺らす寒風と、その向こうに広がる深い闇を―― これはとある怪異に「視られた」少女の、ほんの…

カクヨムの人はクトゥルフの話に詳しいの人が多いのでわかるかなと思いました

　結目村には、なんでも願いをかなえてくれる「ネガヒさま」が住んでいる。 　そんな噂を調査するために、夏乃さんは僕を遠くから呼び寄せた。 　そこで姿を見せたのは、結目村とネガヒさま…

海を臨む岬の突端に佇む首切地蔵に伝わる、ある言い伝え……お地蔵さんの首から上を取って、岬の崖の上から海に投げ入れると、願いが叶う。 願いを掛ける人々によって、今夜もお地蔵さまの頭…

エルフとドワーフは仲が非常に悪い。 指輪物語以降の伝統ではあるがその伝統を知らないゲーム世代（というかドラクエ世代）が なぜ両者は仲が悪いのかを科学的な根拠で考えて論文風にまと…

花丸和奏が小学６年生の時に地元の祭りで務めたのは、『ハナタカ』だった。 その時の記憶に良かったことはひとつもない。一緒に務めた芦屋清彦との仲もサイアクだ。二度としたくない。 そ…

新潟県佐渡市。紺碧の海に囲まれた美しい島に存在する『乙和池』のお話です。 ※ 「カクヨムプライベートコンテスト　Vol.01」参加予定作品 コメント、レビューお待ちして…

　転入生の才崎英梨はアメリカからの帰国子女。奔放で好奇心旺盛、ちょっと自分勝手な英梨に振り回されるのはいつも、僕こと皐月龍。 　高校二年生にもなれば、やらなければならないことはた…

夕刻の迫る草原の中に現れた廃墟の群れ。 そこで私が見つけたのは、一つの箱。 中に入っていたのは、百年以上前に誰かが書き遺した日記だった。 とある民族に受け継がれていた伝承の物語…

僻地の村の屋敷に暮らす「私」の身の回りには、ある時から汚泥が現れるようになった。それは妻を娶り子を成してからも変わらず、ある日屋敷には民俗学の教授と名乗る男が姿を現わす。

人間はいつの時代も区別という名の差別をする生き物だ。 魔女狩り・魔女裁判が行われた中世もきっとこんな感じだったのか。　 人間という存在の本質。その一端が顔を覗かせる。 魔女狩り…

４月１３日が誕生日なので小説を書きました。