「幕末明治」を含む小説

　万延元年、1860年の日本。まだ江戸と呼ばれる時代区分にあり、動乱の最中にあるその国で数え年14歳（実質13歳）の壱心は急に意識を覚醒した。 　自らが何者であるのか、香月壱心と…

征夷大将軍から下々の者達まで明治維新期の幕末を駆け抜けた者達を評論形式の列伝で綴ります。

「でも、わたくしが心に決めた殿方はひとりだけ……」 華族女学校に勤務する舎監さん。実は幕末、六十余州にその武名を轟かせた名門武家の、お嬢様だった。 とある男の許嫁となるも、男はす…

‐あらすじ‐ 現代の波にもまれ、沈みかけた個人が、 明治維新の勃興・安政の時代にタイムスリップ。 維新の荒波と度重なる地震に立ち向かうべく、 神から与えられた『収納』と、個人の…

　　　　あらすじ 　　黒船来航… 　幕末、勝海舟（勝麟太郎）は幕府の軍艦奉行に抜擢された。それまでは年五十石の貧乏武士であり、そのため奮起して咸臨丸という船にのってメリケン（ア…

江戸時代末期。 九州の小さな平賀藩には武士の子供たちが通う藩校があった。 藩主の息子と机を並べることになったのは、藩校始まって以来初めての女子。 恋と剣術に励む子供たちは、激動の…

　かつて、二本松には藩のために戦った少年たちがいた。 故郷を守らんと十四で戦いに臨み、生き延びた少年は、長じて何を学んだのか。二本松少年隊について、最後まで語ってくださった方の実…

日本史関係について好き勝手なことを書くページです。 当分は大河ドラマの感想記事メインになる予定。

江戸総攻め、その三日前。 徳川幕府の治世、二百六十年をかけて極まったその矛盾と頽廃の終着点。 責を問われるべきは誰なのか？ 拠り所にすべきものは何なのか？ 征討大総督府参謀・西郷…

幕末明治大正など近代もののドラマ感想と解説っぽいようなものです。

時は明治元年の静岡。 田原総一朗は絵を描くことが大好きな少年だった。 ある日、地元の清水湊に旧幕府脱走兵たちを乗せて、銚子沖で破船した咸臨丸が入港してくる。 そして、総一朗少年の…

日本中が揺れた時代、静かに未来を見つめ、故郷の行末を憂う男が一人。

※近況ノートを利用した表紙画↓ https://kakuyomu.jp/users/HiranakaNagon/news/16817330668406714342 　もとは「〇…

幕末、戊辰戦争。会津の東に藩境を接する奥州二本松藩は、西軍の圧倒的な戦力により多くの藩兵を失い、進退極まっていた。寡兵ながらも徹底抗戦の構えを取る二本松藩は、少年たちの予てからの…

異国船打払令が出された年、わたくしはある平城のお堀で生まれました。

初代総理大臣・伊藤博文の部下たちの話です。 主に井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎が出てきます。 ※考えていた話の八割を『伊藤博文逸話: 井上毅、伊東巳代治、金子堅太郎』の本で出し…

今から180年前。 1841年に伊藤博文は生まれました。 このお話は日本に憲法や議会など近代的な政治をもたらした初代総理大臣・伊藤博文のお話です。 ※この小説は角川つばさ文庫…

戊辰の戦が終結し、薩長主体の新政府に政権が移ったころ。相模国・戸塚宿。東海道の宿場町。江戸に近いこともあり、なじみの薄い外様の薩長から成るあたしいくにがどのようなものになるのか、…

　常世には常葉という妹がいた。 　妹は戊辰戦争で土方の小姓市村鉄之助に扮して箱館戦争に加わった。 　その妹を陰から守っていたのが、兄である常世だ。 　妹を守るために身につけたたく…

　幕末大好き、高杉様命の歴女の玲愛は、修学旅行で京都の壬生浪士組駐屯跡地を訪ねていた。 　なぜ、高杉派の玲愛が、幕府派の新選組ゆかりの地を訪ねたのか？　それは、読み漁る歴史物語の…