概要
「慶応五年」。まだ、明治なんかじゃない。幕末を生きている少年がいた。
戊辰の戦が終結し、薩長主体の新政府に政権が移ったころ。相模国・戸塚宿。東海道の宿場町。江戸に近いこともあり、なじみの薄い外様の薩長から成るあたしいくにがどのようなものになるのか、不安に包まれている。開港地である横浜からも、さまざまな知らせが届く。
―—―梅雨の日の数日間、少女は突然あらわれた少年と同じときを過ごした。
<毎週土曜日更新予定です><2万字ぐらい>
―—―梅雨の日の数日間、少女は突然あらわれた少年と同じときを過ごした。
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基本は、自分が読みたいものを書く。私の創作の原点です。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!史実を知っててもハラハラします。
戸塚で行き倒れていた謎の少年。どうやら、旧幕府の脱走兵っぽい。というか新選組っぽい。となれば新選組ファンとして思い浮かぶのはとある少年の名前ですが……でも戸塚になんて来てたっけ?
主人公・柚の目線で少年の謎が少しずつとけてゆきます。
柚との交流を通して少年が束の間リラックスした様子なのが微笑ましいです。
後半は、柚と少年に訪れたピンチにハラハラドキドキする展開。史実は知っているけれど、たぶん大丈夫だけど、でも本当に大丈夫?と「もしかして」もよぎる緊迫感。柚とお父さんのファインプレーも見どころです。
結末は、ぜひ読んで確かめてみてください。