史実を知っててもハラハラします。

戸塚で行き倒れていた謎の少年。どうやら、旧幕府の脱走兵っぽい。というか新選組っぽい。となれば新選組ファンとして思い浮かぶのはとある少年の名前ですが……でも戸塚になんて来てたっけ?
主人公・柚の目線で少年の謎が少しずつとけてゆきます。
柚との交流を通して少年が束の間リラックスした様子なのが微笑ましいです。

後半は、柚と少年に訪れたピンチにハラハラドキドキする展開。史実は知っているけれど、たぶん大丈夫だけど、でも本当に大丈夫?と「もしかして」もよぎる緊迫感。柚とお父さんのファインプレーも見どころです。

結末は、ぜひ読んで確かめてみてください。