あの頃に置いてきた高校生特有の感情が蘇る

自分は高校を卒業して○年経ちますが、今は今で悩んだり迷ったりもするけれど、この気持ちは10代特有の、でも確実に存在した気持ちだなあ、なんてことをまざまざ感じました。
祐の不安も、あかりの悩みも、千夏の焦燥も、多かれ少なかれ「ああ、あるよね」と共感できます。

美しい瀬戸内の景色とともに、その「におい」も感じられる情緒あふれる小説です。
大人になった三人が、胸を張って人生を楽しめますように! 願わずにはいられません。

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