「円城塔賞 歴史」を含む小説

炭鉱の閉山した田舎町で、貧しい孤児の少年は靴磨きをしていた。 ある日紳士の客が落としたロンドン行きの切符を、少年は拾う。 「この街から出たい、都会へ行きたい」 そんな思いを胸に、…

大陸随一の騎士団や魔導師団を誇るアビスリシア王国。その建国祭が始まる前日、王城の一室で、第一王子と第二王子がチェスに興じていた。静かに、淡々と、しかし思惑を探るように、駆け引きを…

いつか、本物の、「架空戦記物」を、書きたかった、この私が、 今、ある知識を、総動員して書き上げた、 常識を覆す、「架空戦記物」の最北の作品。 今までの「架空戦記物」と、明ら…

その巨人はあまりに大きくて、頭の方が霞がかかって見えない。 その巨人の身体はいわゆる人とはかけ離れている。 その巨人が何頭いるか未だに把握されていない。 その巨人の生態は何一つわ…

さまよう人魂、輝く流星、そして地に落ちる隕石。これら飛ぶ火はかつて「光り物」と呼ばれた。 江戸時代後期、安房国に隕石が飛来する。村人たちは天からの授かりものとして祀ったが、実はそ…

一つの靴をめぐる壮大なスペクタルなお話。 クロノヒョウ様の自主企画 『お題でカクコン挑戦』 お題「宇宙人が落とした靴」 ・お題に沿った書き下ろし完結作品であること ・ジャ…

黒歴史を抹殺しようと、黒歴史掃除し隊を呼んだ。やって来た作業員は、なんだか怪しげな男で——。

アマチュアが呟いた。 「靴のようなものが落ちている」 一部のマニアがそれに反応した。 クロノヒョウさんの企画 「お題でカクコン挑戦」企画 https://kakuyomu.j…

関ヶ原の戦いって、本当に教科書とかで書かれてる通りなんですかね。だって当事者がひとりも残ってないんだもん、後世に伝える人たちが、ちょっとくらい盛っててもわかりませんよね。そんなワ…

ウニともクリとも見分けのつかない写真を上げたらタイトルが飛んできましたので執筆しました。 山の中のウニ。ロマンの塊です。マロンかもしれません。

古代中国、春秋時代の魯国に麒麟を獲たという者が現れた。その者は君主哀公たちに麒麟の毛から紡いだ糸を献上して、こう言う。「真の君主、真の忠臣のみがこの糸を視ることができます。どうか…

俺の名前はスサノオ。俺の武勇伝を聞いてくれ。 ※底本は講談社学術文庫の『古事記（上）』です。

　シェルター内に引き籠って行き詰まった人類は、安楽死で種の歴史を終わらせることを選択した。 　人類が土に還るまでを見届けるために造られた管理システムでありAIであるヒュプノスは、…

2023.12.11　SF週間ランキング184位！ 2023.12.11　カクヨムWeb小説短編賞2023エンタメ総合（SF、歴史、ミステリー）週間ランキング70位！ 　千春は…

先達の定めたマナーを冷笑する、温室育ちの若輩者たち。実に嘆かわしい。未来のために、私は彼らにマナーの尊さを説く。私たちの失敗の歴史を振り返りながら。

翌週も、その翌週も、水曜がくる度に私は夢の話をせがんだ。夢とうつつの境界線を彷徨う男の真意とは？ 夢と現実。過去と現在。義高と私。

北海道の道路を切り開いた網走刑務所受刑者たちの、実話を基にした物語。 国道３９号線はこうして作られた……

上・中・下で完結。 ジャンル迷子ですがSFと歴史の中間です。 湖のほとりで育ったミヲは、年をとらない若者スラギを落雷による山火事で喪う。翌春ミヲは大国葦原（あしはら）へと送られる…