「ドアノブ」を含む小説

　あの時、橋に身を投げ捨てて死んでいたら、きっと今もこんなことで泣くこともなかっただろうな。 　明日のクリスマス前日に、私は思い出して貰えなかったら……。そんなことばかりを考え、…

　俺は渋谷のスクランブル交差点の真ん中に突如現れた「どこまでもドア」を見つけた。興味本位で開けてみて、入ってみる。この大きなスクランブル交差点の真ん中で謎のドアに入っても、周囲に…

私は彼の事が大好き。朝の目覚ましが鳴った時も姿見鏡で自分の寝癖を直す時も歯ブラシで自分の歯を擦る時もトーストを囓る時もローファーに足を通す時も玄関扉のドアノブを握る時も通学路で車…

ひき籠りでラノベ好きの高校生『八月朔日陽太』はある日学校から帰ると自分の部屋のドアノブに手紙が掛かっていた。それは召喚状、異界へ召喚するという内容だった。突然の出来事に戸惑うが、…

サンタクロースの存在を疑っている少年、素直（もとなお）。 彼は、その年、サンタクロースへの手紙に「あなたがいる証拠をください」と書いてツリーの下に置いた。 夜が来て、一階に降りて…

目が覚めた『私』は、暗い部屋の中に居た。手探りで辺りを探索し、部屋から脱出する方法を考えた。 目が覚めた『僕』は、暗い部屋の中に居た。電灯をつけて部屋を明くし、侵入者を撃退する…

　寂れた田舎町の郊外、小高い丘の上に小屋が建っていた。古いデザインの建物で荒れ果てた敷地内の様子を見るに、人がいなくなって久しいことが分かる。 　都会の喧騒かけ離れた田舎。寄り添…

個性なし。 才能なし。 特筆なし。 そんな僕が、ドアノブを回す話。

誰もいないよね？…肝試し？…いや違う。何かが体に直接入ってくるような。そんな感覚に襲われた。どす黒い何かが。でもこれは緊張しているせい。きっとそうだと、奈津子は自分に言い聞…

日常で起こったことや思ったことをつらつら書きます。 ゆるい感じ。

初めてクラブに訪れた大学生の俺は、結局ここでも惨敗を味わい、フロアの隅で項垂れた。偶然、そのフロアの隅に謎のドアノブがあるのを発見し、そこから奇妙な四畳半の一室に紛れ込む。

男は扉の前に立っていた。 「どうぞ」と言う声に従い、ドアノブを捻り奥へと押す。扉はギギッと小さく音を立てて開いていった。一歩、二歩前へと足を進める。

お風呂のドアノブにドライヤーのコードを縛って、首をかけて 汚い床に横たわる。 意識が朦朧としていく スっと落ちていくような感覚がした、頭は死ぬことを受け入れていた。

屋上の端にある謎の部屋。 古びて錆びたドアノブを回すと、そこには少女がいた。 そこから始まる奇妙な関係。 二人を絆ぐのは部屋か、アスパラか。 そして、少女は幽霊の噂を耳にする。…

これは第三次世界大戦後、そう遠くない未来の話。 なんの因果か急増した『超能力者』たちが集まる能力者特区で。 アパートの一室で目を覚まし、出かけようとすればドアノブが折れる。 料理…

「アサクラジュリさん、次のお部屋へどうぞ」受付の女性の無機質な声が響いた。 そして、それが私の名だと気づいた。樹里という、いかにも西洋かぶれで、行動的な人物を連想させるような名…

都会の中心を外れた位置にある、商業地を避けた閑静な町。その中にぽつりとたつ、一見では店と分からず見落としそうな一軒の居酒屋がある。 店と気づいて扉に手をかけると「金持ちなお高い…

容姿端麗、元天才、しかし現在おバカな父ちゃん（16歳）を取り巻く人々と、年の差逆転親子の奇妙な愛憎ドタバタSFコメディ ■結城唯（16歳男性） 史上最年少で宇宙パイロットに選ば…