お互いに友達を欲しいとしているけれど、それを口に出して言えないもどかしさ。友達がいない、と言ってしまえば、いま目の前にあるチャンスもなくしてしまうかもしれない。そんなキャラクターの葛藤が上手に表現されている。お話の展開もころころと転がって、最後は心温まる作品。
一室で出会った二人はそこだけの関係で、その外でのお互いを知らない。保健室登校ならぬ屋上登校をしている彼女と名前すら言おうとしない主人公。とにかくアスパラを食わせようとし、とにかくアスパラを食らう関係である二人はある日ケンカし仲違いして、外での互いを見つけようと動き出す。そしてタイトル、さまよう幽霊のウワサ。アスパラがこんな怖いものに見えるとは。とても刺激的でワクワクさせていただきました。
奇妙なお話ですね……。まだ1話までしか読んでいませんが、とりあえず言えるのはこのカップル尊い。恋愛ジャンルとしてはドロドロしていなく、かつ軽くなく……この先の展開に引き込まれそうになり、まるでその場にいるような感覚でしたアスパラのベーコン巻きは母がよく作ってくれたので、私は好きです。……書いていたらお腹が空いてきました。アスパラのベーコン巻き……帰ったら作ります……()
いやあ。やられちゃいました。ネタばれになるので、あまり書けませんが。出会いは、ひょんな事から。夏の暑い日に、開かずの扉が開かれる。アスパラ嫌いの女子。友達のいない男子。二人は、自然に仲良くなっていき。そんな中起こる、幽霊の噂。読んでよかったぁ。満足行くラストでした。短編なのに、この読みごたえはさすがです。ラストも、ほんわか。大どんでん返しが待っていて、そっちかよ!と思わず叫んでしまいました。とてもよかったです。