概要
私と君が見る西日には、どれだけの差が在るの?
私は彼の事が大好き。朝の目覚ましが鳴った時も姿見鏡で自分の寝癖を直す時も歯ブラシで自分の歯を擦る時もトーストを囓る時もローファーに足を通す時も玄関扉のドアノブを握る時も通学路で車に轢かれた猫の死体を見る時も死に掛けの資本主義の歯車が陳列されたノアの方舟に乗る時も、青臭い反骨精神に脳味噌を侵食されたジュブナイル達の刑務所の門を潜る時も、私は彼が好き。こんなに好きなのだから、彼も私の事を同じくらい好きで居てくれないと、天秤が壊れてしまう。
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