怖くなるくらい強烈なコミュ障の夫と紡ぐ愛の物語。といっても夫婦の夜の話だけではありません。主人公アリスはちゃんと民のために働きます。領民への愛も描かれています。
夫の一つ一つの奇行や城の風習にも、ちゃんとした理由があり、それがしっかりと構成の中で成立しているのは、作者さんの見事なところ。
でも、やはり特筆すべきは笑いの取り方がうまいということ。くすりと笑うネタから、大人の夜の笑いまで、さまざま散りばめられています。とにかく楽しいお話です。
とくにピエールという執事的な人物のキャラがいい。
面白かったです。皆様も是非ご一読を。
結婚を控えた貧乏男爵令嬢アリス。
まさかの婚約者の浮気現場を目撃したかと思えば、誘拐されてしまう。
突然の展開で驚く事だろう。
誘拐されたアリスは、まさかの結婚を申し込まれる。
しかもフードを被って、いかにも怪しげ。
こんな結婚受けるわけない!
だがしかし。
フードの下に隠れていたのは、絶世の美青年だったのだ。
イケメンは正義である。
そんな二人のとんでもない始まりで物語は幕を開けたわけだが、嫁ぎ先の領地には問題が。
突如始まった二人に関係に、結婚式。引っ込み事案な夫の手綱を握り、領地改革までとアリスは大忙しで、その逞しさに驚かされました。
コミカルに描かれている二人の関係が実に楽しく、アリスを応援したくなる事間違いなし!
二人には問題が山積みですが、アリスの逞しさと母性で何とかなると思ってしまいました。
オススメです。