アラビア風の架空世界 砂漠を走る砂船 読者を裏切る意外な展開!

怖くなるくらい強烈なコミュ障の夫と紡ぐ愛の物語。といっても夫婦の夜の話だけではありません。主人公アリスはちゃんと民のために働きます。領民への愛も描かれています。
夫の一つ一つの奇行や城の風習にも、ちゃんとした理由があり、それがしっかりと構成の中で成立しているのは、作者さんの見事なところ。
でも、やはり特筆すべきは笑いの取り方がうまいということ。くすりと笑うネタから、大人の夜の笑いまで、さまざま散りばめられています。とにかく楽しいお話です。
とくにピエールという執事的な人物のキャラがいい。
面白かったです。皆様も是非ご一読を。

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