「言いたいだけ」を含む小説

夜、彼女は手持ち花火を持ってやってきた。彼女から離れてしまった僕は、彼女が離れることを悲しく思う。花火と共に消えていく時間。二人の行く末は……？ ※｢小説家になろう｣にも掲載

この世界には魔法が使える者と使えた者がいる。元は皆平等であった。しかし時が経つにつれ時代は変わり、魔法を信じる者だけが使える世界となる。いや、少し言い方を変えよう。魔法を信じきれ…

安田達夫の祖父、安田清は、生来、悪ガキで１６歳の時、実家の店の生糸を闇ルートに流して儲けたが、これが親に見つかり勘当され家を出された。稼いだ金で短期間に株を買い、大儲けして１９２…

バレンタイン。 非モテ男子にとって、縁のない１日。 どうせ貰えないし、気にしてない。 とは、言いつつも……ね？ 実話をもとにしたフィクションです。

　あなたは自分の顔をどう思っているだろうか。 　顔に点数をつけるという行為自体愚かであると思うが、そうとわかっていても自分の顔がどの程度のレベルなのかと考えたことのない人はいな…

「姉様、私、姫騎士になります！」 「は？」 私の名前はセシル・スカーレット・ロンディニア。 ロンディニア王国の第三王女。 そして、私に瞳を輝かせながら夢を教えてくれたのは私の弟…

六花＝雪 咲雪と晃は、中学の頃から成績のトップ争いをする仲（と思われている）。 けれど実は母親同士が親友で、お互いの家にもよく遊びに行くほど親しい。 同じ会社の母…

アタシの住んでいる所は田舎で、娯楽に欠けていた。 そのせいか、高校の友人達がとある空き家で肝試しをしようと言い出した。 そこは「出る」と評判の空き家。 本当は行きたく無かったけれ…

高校二年生の村山　弥琴（むらやま　みこ）は、一つ屋根の下に一緒に暮らす祖母の村山　京子（むらやま　きょうこ）が邪魔で仕方ない。 あれをしろ！これをしろ！と「ああ、もううるさい！ク…

親を持たず、暮らしを持たず、自由を持てなかった少年――「如月皐月」 彼の過ごしてきた人生は、運が悪いとしか言いようがない酷い環境だった。 皐月はその所為か、他人の事を信用する事が…

「何だそれは」 　金子はまっすぐに私の顔を見ていた。予想外の事態に驚いているみたいだった。マカナが「やっぱりダメだったんだぁ」と言いたげにこちらを見ているのが分かった。他の生徒た…

　みんな、聞いてくれ。まず最初に言いたいのは俺は正気だということだ。これから言うことには嘘偽りも、願望も何一つ含まれちゃいない。そのうえで、俺はついこの間俺を襲った大変奇妙でハチ…

作家志望の長谷川はインターネット上で美和という女性から同人小説を書くことを依頼された。 「イラストを見てそれにふさわしい小説を書いてほしい」 小遣い稼ぎにその依頼を何度か果たすと…

　東アジアの大国が崩壊し一部の核弾頭が消える。その後、どこかのテロ組織に核爆弾が流れたという噂が広まり日本中を震撼させた。日本は核抑止力を持っておらず、核の脅威にさらされることに…

どうも皆さんこんにちは！私、美桜って言います！ごく普通の女子高校生、平凡な毎日をゴロゴロして過ごしてた。あ、彼氏はいるよ？琉音っていう子なんだけど、可愛いとこもかっこいいとこもあ…

ある日の学校帰り、小鳥文太は一人の老人を助けた。 その老人が助けてくれたお礼に、文太の願いを一つ叶えると言い出した。 老人は何と――！ 願いを叶える力を持っている妖精だという…

夏のある日、真刈卓は公園でダッフルコートを着た少女・忍逆深令に出会う。極度の冷え性であるという彼女と出会った翌日、住んでいるマンションで殺人が起こる。 無謀にも彼女は、それを解決…

同じものを同じ感覚で食べられる人と、 分け合って、 おいしいねって、 明日も食べたいねって、 私の望みは至ってシンプルで。 だけどとても難しい。

大学生の由芽と要はつき合って２年、同棲をしている。ある日、要は大学でも有名な美人の大島さんと浮気をして、由芽に突然、別れを切り出す。戸惑う由芽を前に、別れるまでの日にちを乱数で決…

　一年の終わりが見えてきた、ある日の放課後。僕は二度、見知った背中を見つけて声をかけた。一度目は言いたいことを言うために、二度目はその頼りなさを放っておけなくて。 　そして僕は、…