ギルティブレイク ~Guilty Break~(改稿版)(再々考の為、休止中)

三城 谷

序章【転生する命。そして異世界へ】

プロローグ

 目を覚ます事は、もう二度と無いと思っていた。

そんな人間がもし、もう一度太陽の下で人生を謳歌おうか出来るとしたら、どれだけ素晴らしい事だろうか。

だけどそれは傲慢ごうまんで、本当にそんな事は起きる事は無い。

もし起きるとしたらそれは、という範囲を超えているという事だ。

でも、それでも僕は、それが現実にあった事を知っている。

――だからしるすんだ。

繰り返された人生だけれど、僕は主人公じゃないけれど、それでも……。

これから、この世界に来るかもしれない誰かにこれを伝えなくてはならない。

それが僕の、唯一出来るつぐないでもあり、贖罪しょくざいなのだから……。


 「…………サツキ?時間じゃぞ?」

 「――あぁ、うん。分かったよ。今行くから、少し待って」


 これは僕の出来る罪滅ぼしで、僕が背負わなくてはいけない事例だ。

を持つ僕が、この世界で生きている限り。


 ――そうでしょ?これが僕の「  」なのだから。


 誰も居ない空を見つめた如月皐月は、紫色の魔法陣の中で消滅したのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る