「もうひとつの」を含む小説

大学の図書館で司書として働く美也にはふたつの秘密があった。 ひとつは『都』という名前で生きた前世の記憶があること。 もうひとつはレズビアン風俗のデリヘル嬢として働いていること。 …

※この作品は『歴史改変戦記「信長、中国を攻めるってよ」』第一部を増補・改稿したものです。 タイムマシンによる時間航行が実現した近未来、歴史の謎は次々に解明されていく。歴史の「も…

　ある日、寂れた校内神社にお参りをしていた水月と、それをたまたま見かけた清正は、二人して近くの池に落ちてしまう。池から上がったはいいものの、本来使えたはずの精霊の使役ができなくな…

　いま私たちが生活している足元――地底には、もうひとつの世界が存在する。 　そう、地底世界は実在するのだ！ 　そこに棲むロボット生命体『ラ＝ズ』は、すさまじい力を秘めており、…

この作品は、ミヒャエル・クンツェ氏作、小池修一郎氏潤色・演出の2018年宝塚歌劇団月組公演の「エリザベート～愛と死の輪舞～」に触発され創作した物語です。 この作品に出てくるル…

ある惑星に住む少年が、親友のために＜星のはしご＞のらせん階段の街へ買い物に行くお話です。少年は街で旅行会社のお兄さんに会い、いっしょにインクを手に入れようとらせんの街を降りますが…

その高校には、ふたつの文芸部があった。 ひとつはごくありきたりの、よくある“文芸部”。 だがしかし、もうひとつの“文学部”は――

荒野みたいな異世界の、その中にあるもうひとつの異世界。 それが彼女独自の出鱈目ワールド。 ファンタジーというよりはファンキーかもしれませんけれども、異世界のお話です。

人知れずトウキョウに舞い降りた二十三体の魔神を倒すべく、あまたの異世界から英雄英傑が召喚された。人々の生活の裏で死闘を繰り広げる彼らの、もうひとつの冒険が始まろうとしている。

　芦原光樹。十八歳。明るく友達の多い幼馴染み、古坂紗英とは違って、僕はいつもひとりで本を読んでいた。おかげで、今や僕の話し相手は紗英くらいものだった。 　なにかと僕にかまう紗英と…

　高校生の篠入桐花は、差出人不明の封筒を受けとる。そこには、一葉のモノクロ写真が収められていた。美しくも不穏な光景に記憶を喚起され、桐花は南へ向かう。 　かつて母が命を奪われ、父…

黒い女レイヤー美咲麗奈と、イケメンカメラマンヨシキをめぐる、恋のバトル！ 炎上する掲示板！ 巨乳ロリ（合法）の放つフェロモンに、ヨシキはどう対抗するか。 R-18ギリギリのきわど…

　もう終わった話ではあるが、映子と樹里亜にはそれぞれの形で混野との間に私生活上の関係をとりむすんでいた時期があった。そのころ混野の気性はいまよりも荒く、なにものかに追われているか…

少女は読者の興味を惹く小説を書こうと思った。 人間は、性描写や暴力描写に対し、嫌悪の感情を持ちながらも引き寄せらせてしまう本能を持つ。 もうひとつ、おぞましく恐ろしいものに対して…

朝日　駈（あさひ・かける）は、岩手県在住の高校１年生。乗馬に憧れて農業高校を選んだ。愛馬は“アグリキャップ”。東京五輪には間に合わないが将来、馬術での五輪出場が夢という馬術女子。…

これは―――童話・『シンデレラ』のもうひとつの物語。童話として語られなかった、もうひとつの物語。 母親に嫌われ、義理の姉たちにも嫌われ、家で召し使いのように働いていたシ…

西暦201X年。 遥かな宇宙から、ふたつの来訪者がやってきた。 ひとつは侵略者。人間のような知的生命体を主食とする怪人。 もうひとつは、侵略者から人間を守ろうと力を授ける守…

　むかし、あるところに王子様とお姫様がいました。 　王子さまは、強い子どもを…… 　お姫さまは、誇り高い子どもをのぞみました。 　でも、お姫さまはお腹を痛めて子どもを産むのが怖か…

　弓と槍が、銃と大砲によって置き換わりつつある時代。 　大陸は大勢力ふたつに分割された。 　帝国東側(インペリアル・イースト)と自由西側(リバティ・ウェスト)である。 　帝国貴…