きみはドリルを知っているか
オカルト界隈のネタが各所に散りばめられていつつも、本質としては非常に王道漫画なロボットモノ。ダイラセンという作品は真摯にエンタメをやり続けていたと思うんですが、その中で揺るがなかったのはやはり"主題としてのドリル"だったと感じました
Q.ドリルを装備したロボットといえば?
A.数限りなくある
Q.ドリルを主題としたロボットモノといえば?
A.実はそれほどない(鉄機調べ
中でも近年の作品でありながら、ドリルを主題にしたロボモノとしてグレンラガンの名を思い浮かべる方は多いと思うのです。かくいう自分もその一人
あの作品内におけるドリルとは二重螺旋を宿すモノ、進化を促すモノ、一回転すればほんの少しでも前に進むモノとして描かれた…
それほどにグレンラガンで描かれたドリルロジックは素晴らしく、それがゆえに自分のような浅学のロボオタにはある種の呪縛をかけてしまったと思うんですよね
「ひょっとするとテーマとしてのドリルは語られ尽くしたのではないか」という呪縛
でも、違ったんですよ
あの螺旋円錐にはまだ語られていない事があって、また別の切り口が確かに在ったんですよ。それこそがダイラセンのラストバトルを締めくくるロジックだった。そこに感動した
ドリルの何たるかを感じてみたい方にオススメの一作!
小学生の旭は、裏山で祖父が遺した不思議な遺品を掘り当てる。
直後、突如現れた巨人のロボットに襲われそうになるも、旭を助けたのは、彼よりも小さなロボットだった。
このロボットとの出会いが、少年の運命を大きく変える――!!
純粋で優しい少年の旭と、熱い闘志を持つラ=ズの虎珠。
襲いかかる敵を前に、旭は友達を助けようと勇気を振り絞り、虎珠はそれに応えどんどん強くなっていく。
戦いの中で絆を深めるふたりに、まるで童心に返ったように応援している自分がいました。
また、次から次に現れる敵や、登場する謎のキャラクター、そして、明かされる真実。
この敵、一体どう倒す? このキャラは敵か味方か? どうなる? どうなる!?
……と、ずっとワクワクしながら、読み進めていました。
特に、轟音鳴り響く、ドリルとドリルの激しいバトルは、胸アツ必至!
ロボット好きの方はもちろん、小学生の頃に読んだ熱い漫画のような物語を読みたい方へオススメです!
ドリル好きな拾捨様によるスーパーロボットで熱い物語!
地底からのロボット、螺卒(ラ=ズ)が現れた事で運命が変わろうとしていく旭少年。その螺卒(ラ=ズ)の戦士である虎珠(とらたま)。二人の交流は見ていて和やかになって、そして熱くなっていく。その中でちょくちょく見せるドリルへのこだわりがもうたまらない。
さらにオカマ僧侶こと蜜択さん、忍者という裏の顔を持つ美女の夕季さん、そしてこの物語における謎のカギを握っているだろう界転博士など、一癖二癖もある個性的なキャラが勢ぞろい。まさに往年の勇者シリーズを見ている気分にさせますね。
童心に返りたいと思うなら、この作品はおススメです!
これは小説の体をなした真実の告発なのか!?
この物語によれば古今東西のオカルト(鬼、付喪神、リビングデッド、ミステリサークル)の正体や原因はなんと地底人、正確には地底に住むドリルを持つロボット生命体、螺卒(ラ=ズ)だった!?
果たして地底から現れし螺卒(ラ=ズ)は人類の敵なのか、あるいは心通わせる友なのか。
ドリルに巻き込まれ、導かれるように集まる多種多様な人間たち。少年、和尚、博士、忍者、そしてNASA職員!彼らはどう関わっていくのか!?
世界の真実を明らかにする勢いに驚かされるが、物語の進行はどこか懐かしい感じのする、少年とロボの相棒(バディ)系で二人の交流は心温まるものがある。
読めばきっと小さい頃の子供心が屹立するだろう
色々と気になる本作を掘り進める、いや読み進めていきたい。