「幻想」を含む小説

「あたしの名前は赤眼のセンリ。芸を売って生計に変える芸人さ。さてさて、今回話すはあたしが腐れ縁のあの差配屋、サジの野郎と出会った話。恥ずかしいことに銭無し飯無しの行き倒れをあの野…

ある夏休み、ぼくはパンツを履いた。けれどそれは普段僕が履いているパンツよりひとまわり小さくて苦しかった。 そもそもなぜぼくはパンツを履いていなかったんだろう。服を着ていなかったん…

私の通っている大学の近くには、お洒落な小さな水族館をイメージした喫茶店がある。 私はそこの常連だった。 ある日、店員さんから、真夜中に来ると、特別なものが見れると告げられる。 …

「今晩あたり、狐が降るかとおもって」 工場に勤めて漫然と日常を過ごす《僕》は、寂れた峠にひとりたたずむ女を見掛けて、おもわず声を掛ける。 彼女はひとつに結わえた髪を揺らし、振りか…

風俗のイメージプレイ。 現実と幻想の狭間で踊る女は、やがてその境が曖昧になっていく。 ショートショート「ステージは真綿色」。ご期待ください。

幻想生物学者・永井乙郎の実験によって作り出された暗黒エネルギーの塊、宇宙怪獣ティホン。実時間宇宙と重なる虚時間宇宙で天の川銀河の情報、時間を食い続けるティホンのせいで人類の滅亡は…

月餅殿商店路の一角にひっそりと佇む【BAR古都奈良】。 『人』の姿をした彼らが集うのは嘘か真か怪しい噂話や静かに寛ぐ時間を楽しむため。旅の途中に立ち寄った琥珀と蜜玻を迎えたのは…

平穏を生きる日々に、何かを求める少女は夢の中で不思議な少年と出会う。心通わせる中で芽生えた思い。そして知ることになる真実…｡色鮮やかな花々によって幻想の世界は出来上がる。

【完結しました！これまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました（╹◡╹）】 現代最強と謳われた魔法少女、鮮血色の戦乙女・血塗れ桃ちゃん。（クリムゾン・ピーチ） …

異世界転生ものではありません。 世界ただ一人の幻術師ゲノム。 その魔術、幻術とは人の知覚を操り惑わす力である。 そんな魔術を身につける男、ゲノムは正直、幻術以外大したことの無い…

　私は十八年間応援していた推しのアイドルに裏切られた。 　突然の電撃婚。それは別にいい。 　彼はもう三十五歳だ。結婚してもおかしくない。 　逆にここまで独身を貫いてくれた事に感…

【第二回かぐやSFコンテスト 選外佳作】 墨色に染まる世界に生きるぼくらの元に、一人の人間が流れ着く。その人がもたらしたものは、ぼくらをどう変えてしまうのか。

　人間は生まれながら特殊な力を得る可能性がある。 　その力は、感情の昂ぶるりで解放されることがある。 　その現象をプライミングと呼ぶ。 　特殊な力を得た人間を幻想者という。…

　女の子の生き甲斐は、シンデレラのように愛する人と出会い献身的に尽くす妻となることにある…。 という理想を幼少の頃から持って生きてきたわたしは、統合失調症を発病した。 恋心を持つ…

　里中希（さとなかのぞみ）の順風満帆な人生は、中学二年生の夏に終わりを迎えた。 　動かぬ左腕、失った野球の夢。 　未来の夢も希望も、人望も、家族の絆も失った彼は、一年の時を経て…

ちょっとした待ち時間でも読めるミニミニ小話。

美しい草原に寝転がる、美しい女性。 彼女が求めるものは自分の世界、静かな空間。

　拙い文章ではありますが、出来る限りで読みやすく、誤字・脱字が無いように心掛けて書いております。 　少しエロチックな要素も含めつつ、コレからも気ままな文章にはなりますが、書いて行…