「#時代」を含む小説

激しき情念は鬼と為り、神と為る。 其は自覚無き故に呪には非ず、生きたる者の業たれば霊に非ず。 業念が巻き起こす、奇なる現象を《生魑-いきすだま-》と表す。 ここに綴りますはそう…

時は現代。 息苦しさに真綿で首を絞められるような時代。 おかしいと思わないだろうか？ ほんの百数十年前には神や悪魔が跋扈していたと、爺さんの爺さん達は伝えているのに。 答えは簡…

平安中期、公務員の技官としての家業に疑問を持つ若者が、ドロップアウトした公卿の惚れた腫れたに巻き込まれる物語。ただし、コメディではない……伝奇モノか？ 昔書いた話の推敲みたいな…

　ときは平安時代。登場人物は源氏物語のモデルにもなったかの藤原道長、ではなくてその六男坊の権大納言藤原長家と、長家の息子で殿上人になってまだ日が浅い主人公である藤原忠家の親子二人…

【完結短編】 季節は秋。 主人公である中学3年の【前田龍之介(まえだりゅうのすけ)】は、京都から福岡の太宰府天満宮の地に修学旅行に来ていた。 自由時間に彼女の【清岡亜子(き…

主人公は百合に挟まりたかった男。 学生時代、はじめて見つけた百合ップルに挟まろうとしたが果たせず、その後の人生を自分を高めることに費やして来た。 全ては、金の力で百合に挟まるため…

時代が「昭和」と名乗っていた頃の わたくしが知っている 彼についての 幾つかの事 彼が生きた証

「こんばんは、いい夜ですね。――今のわたし、すっごい決まってませんでした！？」 「こんばんは、狭霧さん。月が綺麗な夜だね」 卒業式ぶりに会った俺の好きな子は、やっぱり眩しいまま…

【あらすじ】 千宗易（後の利休）は、山崎の戦いに臨む羽柴秀吉から、二畳の茶室を作るよう命じられる。この時代、茶室は三畳半ぐらいが常識だった。それよりも狭い茶室を作れと言われ、宗易…

戦国の世に生きる男女だって恋はする。 しかし、その恋はハッピーエンドでは終われない。 東三河の片隅に佇む小土豪の牧野家。その家中には世に聞こえた若侍二人と、後々まで語り継がれ…

奈良時代。 不幸な母親を襲った非業の死。 母刀自（母親）は、魂となり、天涯孤独となった娘を見守る。 ◆「あらたまの恋　ぬばたまの夢　〜未玉之戀　烏玉乃夢〜」 読了後にお読みいた…

小さい頃に観た、若の宮中学校吹奏楽部の定期演奏会。そこでホルンを吹く少女・カナちゃんと『大きくなったら、カナちゃんの代わりに吹奏楽部に入る』と約束した主人公・花音。 引っ込み思…

樺太に生まれ、樺太に育ち、そして樺太に骨を埋めるつもりでいた私にとって“樺太”という言葉は異様な程の懐かしさをもって響いてくる。 四十五万島民が堂々として開拓に努め、その一木一…

【第11回ネット小説大賞コミックシナリオ賞受賞】 かつては冒険者として知る人ぞ知る『尾妻連太郎』は、異世界へと渡ってきて20余年の年月を経て娼館の親仁となっていた。 ファンタジー…

彼氏が浮気をしているのです。 でも別れることができないんです、だってもうあなたがいないと眠れないから。 シドさんの『sleep』という曲をモチーフにしていますが、ほぼ9割は実話…

平盛子は近衛基実と結婚する。 御所に移り住むが、盛子は徐々に体調を崩す。 Twitterにてお題を頂き、書きました。 ゆきあかりさまの素敵な(先行)FAです。 https://…

　昭和５８年３月３日。ひな壇の前で記念写真を撮った留実子と唯子は、昭和３３年３月３日にタイムトラベルしてしまう。「元の時代に戻るためには、２時間以内に『桜井写真館』で写真を撮るよ…

中学No.1左腕として言われていた新井博樹。だが彼が必死に野球をやるのには理由があった。 『彼女が欲しい』ただそれだけのことだった。普通ならプロになりたいや強豪校に行き甲子園に行…

時間潰しにやって来た彼氏に幼稚園時代の思い出を語るヒロイン。金魚とキンギョソウと謎のビニール袋の記憶……。◆ 短編賞創作フェス③《秘密》参加用の書き下ろしショートショート。

田峯菅沼氏の菩提寺に伝わる伝承より、 御山をめぐる観音様の霊験のお話。 〈参考文献〉 『奥三河の文化と伝説』 『甲州の武将武田氏と三河の菅沼氏』 『山家三方衆』 あと諸々聞き…