「見えず」を含む小説

美術部の後輩がチョコを買って走る姿を見た。その長い前髪から見えた瞳は、青色に輝いていた……たったそれだけで、見上快はスランプに陥った。

クローンの男とその男をクローンとして蘇らせた女が「行方不明になった」と心配していた二人の家族の元へと顔を出す話です。

（毎月最終日公開予定でがんばります） 仕事に疲弊したアラサー男が、猫動画が見ながら一日ぶりの食事にありつこうと焼海苔の袋を開けたら、異世界へ召喚された。 彼は自分にしか見えない「…

　大陸中で恐れられた悪党集団「飛戒団（ひかいだん）」。その頭領に育てられた青年アルは、頭領の遺言「娘を守ってくれ」に従い王都へ向かう。 　会ってみるとこの娘レテシアは、王都で父…

見えないものの話。

手を握った人の近い未来を見ることが出来る女子高生の日常。

流行に対して斜に構えることをアイデンティティとするどこにでもいる普通の中学生、杉原弓継こと「おれ」は、ある日行きつけの書店兼レンタルショップにて、どこにもいない異常な女子高生と遭…

留学星と呼ばれる異星人が地球上に数多く訪れるようになった時代。 ひとりの留学星が地球人に恋をした。

喫茶店で働いていたクラリスは、常連客の美しい軍人将校が光って見えている。 好奇心からその謎を解くべくあれこれと考えていると、とうとうとある秘密に辿り着いてしまう。 しかしそれは国…

高校生活、最後の日。 幼馴染みの想い人と共に歩く通学路はいつもよりも綺麗に見えて。 ずっと前から伝えようと思っていたこの言葉は、僕達の間に隔たる『距離』という壁に阻まれて、いつま…

当校では、生徒の自主性を養うためにディスカッションを実施している。 私が生徒に与えたテーマは―― 『SDGs』についてだ。 持続可能な社会とはなにか。 議論が白熱するなか、真…

空に浮かぶ３つの月。その本当の意味を知る人間は、今はもういない。 その月に異変の兆しが見えた時、科学派のコントロールタワーは制御不能になり、魔術派の象徴と呼ばれる大導士は世界の崩…

平凡な学生の僕には裏の顔がある。 大人気スマホゲームのギルドでサブマスを任されているのだ。 誰に任されているかって？ それはもちろん親愛なるギルマスのアヤさんだ。 ギ…

綺麗な夕焼け空を切り取っている送電鉄塔。 その一番上に誰かいるような？ あれ？もしかして手を振ってる？ ※他のサイトにも投稿しています

底の見えない、強大な国力のある大国同士の戦争。国民、政治、経済、科学、技術、文化。そして軍事。それら全てにおいて、強力な力を有する国。 その力は、戦場を、ほぼ半永久的展開できる…

『戦争奴隷が数匹消えたところで何も無いっていうのにありがとうございます。偽善者援護職《ジャッジメンター》様』 　皮肉混じりの返答が、ミストリアの心を刺した。 　 　公暦12年…

俺は叫びながら全裸で商店街を疾走していた。事の始まりは10分前。いや、本当の始まりは半年前か。ケンジと付き合っているカノコと酔った勢いで男女の仲になった俺は、そのままずるずると体…

災害にあった故郷を訪ねた。荒れたそこはとても人がいるように見えない。誰もいない荒野に自分一人。

黒模様のマナシードに封印されていた記憶喪失の少年、カインは、自分を拾ってくれた冒険家チーム「アトラス」の３人に恩を感じ、報いようと奔走する。その途中で見えてくる３人の秘密に心を震…