「願ったり」を含む小説

　ある寒い冬の日、どこからともなく聞こえてくる鈴の音につられて家を出ると、そこには神の道が広がっていた。 　そこで出会った己を厄災の番人と名乗る不思議な少女に連れられて、２人は厄…

桜貝(おうがい)哲(さとる)、30歳。 童貞のまま30歳を迎え、遂に俺も魔法使いに！ と思ってたら暴走するダンプカーにより轢かれ死んでしまった！！ 　 返せ！　俺の魔法使いライ…

婚約破棄は願ったりかなったりです！ あなたみたいな事故物件なんていらないんですよ！ どうせなら第二王子と婚約したかった！ でももうおしまいです！　さようなら！

あるところに、恋愛もせず、仕事もあまりせず、友達もほぼいないけど、とりあえず勉強ばかりしていた歳の男の子がいました。名前は鈴川久統(すずかわひさむね)。という30歳の男の子。その…

大学生の陽は、アルバイト先のイタリアンレストラン『フィオーレ』で運命的な出会いを果たす。 ところが相手は夫も子どももいる年上パート有希だった。 許されないとはわかっていても、日々…

秋灯とは 秋の夜の透明感のある感じの中の灯火。 秋の夜は長いと言われますが、これは透き通る夜の灯の下で永遠を過ごしたいと願う少年の話。朝にはなってほしくないんです。

世界の情勢が傾ぎ、平和が脅かされていた時代。 人々の不安を煽る悪しき魔族の討伐が決定し、英雄と聖女として、若く美しく凄まじい剣の腕を持つ神童たる王子と、平民から成り上がった癒しの…

女子大生の「私」は恋人の悠太に、想像の友達——〝イマジナリーフレンド〟との思い出を話す。すると悠太も、自身の奇妙な体験を語りだす。彼は小５の時、脇腹の痛みによりマラソン大会でビリ…

後書き兼前書きです。最後に読んでも、最初に読んでも構いません。 時代の中で使われなくなった道具というのはたくさんあります。 筆を日常的に使っている人はほとんどいませんし…

欲望と執着の果てにある愛の形を探し求める青春ストーリー。 主人公の周りに広がるのは、青春の甘美さと共に行き過ぎた欲望と愛憎が交錯する友人達の網。友人らは、主人公の心を奪い合うた…

様々な事へ世界へ絶望した男は死を願った。だが、目の前に現れたのは美しき女神……いや、駄女神とも呼べるべき存在。そんな存在から一つの契約を下に彼は転生する。 転生した男は女神と姉弟…

10歳になると成人の儀式を行い、神に才能を与えられる。 儀式の朝、幼馴染の3人は朝焼けの中で『どう生きたいか』、誓いを立てた。 1人は英雄になることを誓い、1人は何かを望み、そし…

少女の名は白亜。 彼女は生まれた時に、心の中に氷竜の卵をさずかった。 氷竜には傷ついた心を凍結する力があった。白亜はその力を使い、日々の生活で心労をかかえる妹、花白をささえていた…

文はそこにあらずと願った。しかして文ですらそこにあっては、いづれこの首は刎ねられることでしょう。 ならばと想うを止め、趣くままに漂い浸りて並べるものとした。

気づけばそこは異世界だった。 周りを見渡せば現代日本では考えられない、中世を思わせるような建物や服、雰囲気だった。ただ、日本にいたこと以外は思い出せない。 そのとき、伯爵の父から…

『現（うつつ）』それは、若者たちの間で流行している明晰夢のようなもの。 実態は不明で、その夢を見た者は夢の中で願ったことが全て叶ったらしい。 そんな世界に、ある少女が迷い込む物…

鮫島理人は現代社会に住む30歳。 慎ましく暮らしていたが、事故に遭いかけた子供を救い死んでしまう。 「次に生き返る時は妹がほしいな……」 そう願った理人が次に目を覚ましたのは…

　付き合っていた彼女に捨てられてしまった結城。傷心していた彼の元にやってきたのは元カノである柊結那だった。彼女から持ちかけられた提案は彼女への復讐だった。 　避けたいと願っていな…

時代は大正初期。 「来世こそ一緒に生きよう──必ず見つけ出すから待っていて、愛しい人」 心から慕っていたその人は、桜が舞い落ちる日に息を引き取った。 もしこの世に神が居るのなら私…