薬王と剣姫

気づけばそこは異世界だった。
周りを見渡せば現代日本では考えられない、中世を思わせるような建物や服、雰囲気だった。ただ、日本にいたこと以外は思い出せない。
そのとき、伯爵の父から「武神の加護を持たぬものなど、我が子ではない」と絶縁さえれていた。この異世界では、貴族は１５歳に行われる成人の儀で、加護が与えられるのだが、主人公に与えられたのは「薬神」の加護だった。この伯爵家では「武神」の加護以外は受け入れらないものだった。勘当された俺は魔の森に連れていかれ、捨てられた。
魔の森には、魔獣が存在し、危険地帯と有名である。
そのとき、遠くから強力な魔物と戦っている女の子を見た。
戦っている女の子は同じ年くらいだが、剣技は美しかった。
強力な魔物を倒した女の子は、倒した際に魔物から毒を受け倒れてしまっ…続きを読む