「ダーク・シリアス ファンタジー」を含む小説

復讐の女神ローザは怪物に襲われる。怪物の胸に短剣を突き刺し、妹の聖女の仇を打つ……。 時はさかのぼる。神官ジュストは女神ローザ信者で、熱烈なファンだった。大聖堂での賛美歌が終わる…

その街には、灰が降り注いでいた。 街灯も、自動車やテレビも、この街の全ての動力は、灰によって賄われている。 灰は金になる。 男は今日も、灰を掻き集めていた。 彼には、幼…

愛しいイリヤ。 君がいれば僕は何もいらない。でもね……君を汚す奴は決して許さない。 愛あらば狂気を喰らおう！ 獣を殺すため、汚れた君を浄化するため！ 僕は限界を超えるんだ！ …

　この世界の魔法は声に出す事で発動される。 　カナリアと呼ばれる少女は魔法使いだった。ただし、物心ついた時から彼女の声は出ない。 　声が出ない魔法使いは一人もいない。カナリア以外…

「お前に仕事がきてるぞ」 　二〇一八年、ウィスタリアという小さな国のとある路地にて。 　俺の元に一件の仕事が入った。 　それはいつもと同じ仕事……の、筈だった。 　あの日…

　　全てを失い無気力に自堕落な人生を生きる男、佐山は唐突に家に来た少女により第二の人生を始めさせられる。これはある超能力社会で最強と言われた男が全てを失った後、その全てを取り戻す…

“一対の翼を千切り　双眸が顕現すれば 　三つの分かたれた魂が　四裔に降り立ち 　五百重に猛る黄金は　六骸を貫いて 　来たる七日目に　かみは嗤うだろう” 　かつて神々が争い、終末…

想いが魔法になる世界で、『魔法』を操る『魔法使い』の少女アスティは霧の悪魔『ミスティック』を退治する職に就く。しかし、アスティを待っていたのは、魔法少女の物語で描かれるような、華…

我が主は悪の皇帝。仕えているのは狂気の帝国。世界を敵に回しても貫く己は存在するか フォール•グレアムバウワー。人類至上主義を掲げ、虐殺の限りを尽くしていたソティラス帝国武装修道…

迷宮を漁る探索者の集う町。訪れた『春海』は、初対面の『破浪』に命を絶てと告げる。殺しはしない、自ら死ねと。 ◆◆◆ 誰が、どうやって拵えたか。魔物の棲む地下迷宮を稼ぎ場所とす…

【この作品は上下巻に分かれています】 私は侍従——、世界を統べる存在である 我が素晴らしき陛下に仕えている。 我らに仇なす魔者——〈英雄〉と共に逃げた〈魔者の子〉は傭兵団の一…

　俺の名はジェイスン。しがない冒険者。 　俺は現在、荷馬車に揺られている。商隊の護衛を引き受けたのだ。 　主人公はドンドン死にます。他の人もバンバン死にます。作者は殺人狂じゃ…

高校一年生のリチャードが飛ばされた先は、猫と人間を混ぜたような獣人達の国だった。 獣のような耳や爪の生えた彼らの国は、深刻な水質汚染を抱えていた。 共に飛ばされた恋人のレイルと共…

主人公の男子高校生・祭（さい）はバレンタインデーに幼馴染の奈津美から チョコレートを貰い告白をされる。 長く想いあった二人が結ばれた幸せな時間。 しかしそれは最悪のループ地獄のス…

使用者に大きな力を与える冬の魔道具というものがあった。 冬の魔道具を守り続ける一族で育ったジェニンは冬の魔道具の守り手として育てられた。 ある日襲撃にあった。 少年と冬の魔道具を…

狂える女神フォルトラムの送る、強大な力を持った転生転移者に対抗するため大陸全土が協力し合い組織した魔王政府。 その軍部の最前線。血も厭わぬ非情で非凡で非常な異世界からの殺戮者を…

　神に代わる絶対の存在、［聖母］よって支配される世界。 　そこでは、聖母を信仰する人間と、聖母による支配を認めない魔物や亜人種たちとの間で、終わることのない戦いが続いていた。 …

　吸血鬼と噂される男のもとに生贄のようなかたちで嫁いだ少女ネリネは、六年の歳月で美しい淑女へと成長した。 　吸血鬼と言われている夫とは一定の距離を保ちつつも上手くやっているつも…

日願国には鬼が出る。 鬼といっても、童話に出てくるようなものではない。 鬼とは元は人であり、鬼の病に罹患した者が変じた姿である。 だから、人は生きるために鬼を殺し、研究するこ…