概要
カナリアと呼ばれる少女は魔法使いだった。ただし、物心ついた時から彼女の声は出ない。
声が出ない魔法使いは一人もいない。カナリア以外は。
彼女は、相棒であり、大切な存在でもある、小鳥の形をした金属ゴーレムのシャハボと、探しモノの旅を続ける。
彼女は強い。
しかし、取り巻く運命は過酷である。目的の為に奔走するカナリアを、凄惨な戦いへと導き、様々な思惑のひしめく深謀の渦中へと誘う。
今もまた、肩を並べて同じ任務をこなした、善良なはずの冒険者チームが彼女の前に立ちはだかる。
彼らは知らない。カナリアの進む道を遮る事の結末がどうなるかは。
そして、カナリアもまた知らない。この結果が、渦巻く陰謀の始まりだという事を。
ただそれでも、彼女
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!声の出ない最強ロリ…化け物じみた女騎士…TSおじさん…核心に迫る第二章
魔法は詠唱して扱うものであるという前提があるこの世界において、声の出せない魔法使いの少女カナリア。初登場シーンからかなりインパクトがあり、その異様な存在感をバキバキに訴えてきます。
第一章は彼女の途方もない強さ、そして数々の出会いと別れを入念に描かれており、特に主人公のカナリアはもちろん、重要なキャラも同じページ内であっさり死んでしまうようなキャラでも個性がしっかりとしていて、本当に一人一人の人間が意思を持って動いた結果……!
それをカナリアが容赦なく粉砕していく!!!!
そんなお話でした…!!!
全ての出来事がカナリアという可憐で不可思議な魅力を持つロリを引き立てる最高のスパイスとな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!衣食住が危うくなるほど面白い
私が「啼かないカナリアの物語」を拝読させていただいた時の様子を述べたい。
家事? え? そこに山盛りの洗濯物があるけど? ここ読み終わったら、やるやる。
食事? そろそろ時間だね。この山場乗り越えたら、やるやる。
掃除? 寝れる所があれば十分! 今良いところだから邪魔しないで! 後でやるやる!
洗濯をせず着る服がなくなり、食事は疎かになり、至る所に埃がたまりました。
まさに生活の危機。
それでも読む手を止められなかった!
ただ裏を返せば、生活に刺激が増えたとも言えるわけです。
新しい刺激を求める貴方に、まず一話読んでいただきたい。
生活は危機的状況になるかもしれないけれど、楽しいですよ。 - ★★★ Excellent!!!俺TUEEEE系とはまた少し違う無双劇
無口で最強の冒険者。しかもそれがヒロインというこの設定。ドはまりでした。
まず、始まってすぐのお色気シーン。(描写によると”色気”は少ないのかもだが)それが無理なくきれいに収まっている上に、説明的な文にならずいい具合に興味を引いてくる。また、最初に少しずつ明かされていく主人公の情報から謎が謎を呼び、さらにこの物語を読ませたくさせてくる。実はまだ三話しか読まさせてもらっていないのだが、久しぶりに金の卵、いや、もう生まれているのかもしれないが、素晴らしい掘り出し物を見つけた気分だ。
個人的にはとても好きだった。これからも読まさせていただきたい。 - ★★★ Excellent!!!ひとことで言うなら「暗黒童話風ファンタジー」だろうか。
面白い。
一章を読み終え、一区切りしたところで、そう確信した。
ひとことで言うなら「暗黒童話風ファンタジー」だろうか。
ライトノベルの文脈では、紅玉いづき『ミミズクと夜の王』、新井円侍『シュガーダーク』などの系譜にある作品。
あるいは、私自身はあまり詳しくないが、ボカロ系の楽曲でも一時期ブームが来ていた"あのへん"の流れに位置する。
主人公は幼さの残る少女ながら最強クラスの魔法使いで、多彩な魔法をあやつるさまは、神坂一『スレイヤーズ』以来の伝統にも沿う。
魔法がある種の技能(テクニック)であり、テクニカルに工夫し行使しえるというのも、同様。
カナリアと呼ばれるその少女は、音声を発する…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この主人公――かわいくて強すぎ。見かけと実力と非情さがギャップ萌え!?
主人公のかわいさもさることながら、この作品に驚かされるのは個性豊かな脇役の存在だろう。顔も名前もないモブですら、その心模様で、時には大胆な行動もとってしまう。正に生きている人間を観察しているかのように思えた。
そしてなんといってもストーリーの奥深さが凄い。最初はバラバラに散らばった話を追っているように思えるのだが、物語が進むにつれて、どんな小さな話にもその全てに意味があったことを読者は理解していく。
だというのに、この物語はどういった結末を迎えるのか。まったく予想が出来ない。
とても目が離せない作品だ。