「怪異」を含む小説

異界とつながっていると言われている洞がある、奥越の山里の実話です。 父の父の時代、戦前の話です。 村医者の助手をしていた父の父、すなわち私の祖父は、迷信…

これまで様々な場所、人、世代で聴き集めた怪談や奇妙な話を物語として記録していきます。

趣味で蒐集した怪異から、一つ。

「肉体が完全に消失する場所だよ。なにも起きないわけないじゃん」と薫さんは言った。

「なぁ、コンジンシチセツって知ってる？」 持って生まれた霊感を生かそうと、高名な霊能者の元に 弟子入りし、大学へ通う傍ら、師匠の事務所でバイトと して働く僕は、事情を知る高校時…

古今東西の商人（あきんど）が軒を連ねる静賀（せいか）の町の外れには、かつて妖の根城であったと噂される、城鉦（しろかね）という名の霊山があった。夏の盛りを過ぎた残暑の折節、いつもの…

人の記憶を奪ってしまう不思議な種を飲んでしまった篤。失われた記憶を取り戻すため、彼は天ヶ瀬という山奥の土地に連れてこられるが…。お人好しな男子中学生が遭遇する、ピュアでハードな真…

戦前昭和の帝都・東京を舞台に起こる怪異の数々と、それにまつわる人々の、「百に届くにはどこか足りない」物語。 帝都つくもがたり（https://kakuyomu.jp/works/…

目を背けたくなるような怪異。偶然なのか、それとも…。判断は読んでいただいたあなた自身がしてください。

友人から聞いた、据わりの悪い体験談。

これは失踪した父の手記である。 祖手引ダムに沈んだ村にまつわる怪異。 生々しく、凄惨で、信じがたい話。 ――ずっと、ずっと呼ばれている。 私を呼ぶ友の声がずっと、絶え間なく聞こ…

「キミは、命に対する責任を取らなくてはいけないよ」 　友人が厳しい表情で言った。ボクは曖昧に頷くけれども、どうしたら良いのか決めかねていた。 　成仏させるには最後まで書き切るし…

　ボクがまだ、ブラック企業に非正規雇用で勤めていた頃の話だった。終電を降りて、バスもないので駅から三十分ほど山道をのぼり、くたくたになりながらも自宅を目指す。 文字数：約 1,…

大阪の総合病院で「ネゴシエーターのネゴ」とあだ名される看護師さんと出会いました。 優しさの吊り橋効果。病院での善意は時に怪異を引き寄せてしまう。 未練や迷い。そして不穏な好意をと…

カササガリという妖怪が本当にいたとしたら、情報提供者のIさんの気が晴れる…かもしれません。

実話です。 二十年ほど前、私が体験した話です。 イベント帰り、皆で遊びに行った夜の怪異です……。

現代でも【怪異】は生き続けているーー。 母はそう私に教えてくれた。

「怖い話をまとめてもらっちゃっていい？」 古くから心霊現象や怪異が多く存在しているという【忘来町】。 この町に住む、オカルト研究部の新入生・実無陽一と花押あかりは「忘来町の怖い…

不思議な話、奇妙な話、怖い話を集めました。好きな方はお読みください。 ありのまま聞いた話を書いているので本当かどうかはご自身でご判断ください。

【あらすじ】 神の力ともいえる神秘を均らすことを生業とする東雲大和。 この世の神秘を墜としたその先に何が待つのか、彼はまだ知らない。 【登場人物】 東雲大和…「秘蹟探偵」と称して…