「音色」を含む小説

「匿名短編コンテスト・光VS闇編」参加作品。 20世紀初頭のイタリア・ナポリ。 ヴァイオリン職人のカリストは、ある女性の奏でるヴァイオリンの音色に聞き惚れた。 だが、彼の裏の顔…

音楽の道を志し、ピアノの練習に励む高木真智子は奈良から転校してきた真部慎一と出会い、彼が奏でるピアノの音色に惹かれ、ふたりで練習の日々を重ねるようになる。昔馴染みの田辺修司や友人…

「――潜入任務だァ？」 　ほとんど溶けてしまったベリーシェイクの飲み干すと、車持未紅は隣でストロベリーマティーニを傾ける女に訝しげな視線を向けた。 「そうさ。楽勝だろう、お姫様？…

　人間の少年「カーナ＝ローヤ」。 　脳にチップを埋め込まれた少女「ノヴィリエ＝スグレツィカ」。 　カーナの脳をコピーして生まれた人工脳「エイビー」。 　この物語は各々が持つ課題…

音楽室で、友だちが腕を切っていた。 殺したい。息苦しい現実の中でフルートを吹きながら、二人は共に願った。 現に秘せられた、幻覚のような傷と音色の青春。中学三年生の夏。 ＊一般的に…

その音色は懐かしかった。初めて聴く曲だというのに、もう何度も聴いたことがあるかのように。これは過去だ。思い出だ。

なにかを見分けることはとても難しい。 五千円と数百万円のギターの音色を交互に聞いたとしても、音楽の素養のない俺にとっては同じ音色に聞こえるだろう。 しかし冴えない俺にだって、見分…

思いがけない奇跡のような出会いの事を『邂逅(かいこう)』と呼ぶらしい。 あの時、何の前触れもなく私が『その存在』と出会い、共に音を奏でた事は、まさにそんな言葉通りの状況だったのか…

今は親元を離れた「私」が、かつて子供のころに経験したある不思議な思い出。 日曜日の夕方になると、誰も弾かないはずのピアノの音色が聞こえてきて…… そんな不思議な「子供のころ」の思…

人が滅多に来ない音楽室で昼寝をしていた結菜。目が覚めた彼女の耳に届いたのは美しいピアノの音色。ああ、このままもう一度眠りに――そう思った瞬間、それまで流麗だった音がいきなり外れた…

　旅人は山間にある村に滞在中、不思議な鈴の音が響いていることに気が付いた。その音色は彼にしか聞こえず、宿屋の従業員に尋ねてみると、時折鈴の音が聞こえるという客が現れるという。 　…

声の小さな先輩は、チェロを習っていた 発表会でその音色に魅了されながら、そのことを伝えることができないまま、俺は新天地に旅立つ テーマ「紙とペンと○○」○○＝旅立ち

学生時代、よくこう思うことがあった。 もし、世界のすべてが思い通りにできたら。 もし、自分が世界のすべての人から認知されなかったら。 こんなことを願ったところで世界は何も変わ…

とある高校の文芸部員の二人、神坂 空と久空 天音は幼馴染である。 そんな二人のバレンタインデーの物語。 現実的で非現実的な物語のサイドストーリーをお楽しみください。

杉宮 奏語 (スギミヤ ソウゴ) この物語の主人公 真一 (シンイチ) 主人公、杉宮 奏語の兄 しゃちょー 文化センター管理人 本名は知らない

フォロワーさん600人記念のssです。 盲目のピアニストのお話。

本屋で働く本が大好きな、藤原琴音（二十二歳） ずっと憧れている人はいつも本を買いに来てくれる落ち着いた雰囲気を持つ、黒崎怜司。 人見知りが激しくて、恋愛経験もない琴音が怜司の…

高校2年生の有坂省吾は高校という場所に居場所を見つけられずにいた。そんな折、省吾はひょんなことからあるバンドと出会う。 ボーカルの滝口に魅了された省吾の8年間の物語。 ----…

昔々、イタリア国のクレモナという街で、夕陽のように紅く輝く、美しいヴァイオリンが造られた。そのヴァイオリンは“ストラディヴァリウス・メシア（救世主）”と名付けられ、幻想的で、きな…

￡ﾅｲﾃ音色と ∥鉄塔 そして檸檬ﾉ欠片… 少女の造る世界には 鉄塔が聳え立っていた。 少女は鉄塔に手を添えながら 灰色の空を１人見上げる 　光ｦ覚え 手を伸ばした…