ひどい人見知りのせいで、まともな恋愛をしてこなかった主人公が、遂に恋に落ちます。
その相手は誰もが憧れるような大人の男性。
子供扱いされることに悩んだり、男性の一挙手一投足にドキドキしたりと、読んでいるこちらまで緊張が伝わってきます。
自信が持てないことに悩みつつも、ただひたすらに想う。その純粋さは読んでいて清々しい気持ちになれるでしょう。
そして、ところどころに入る笑いも、見逃してはいけません。
だけど、単なるラブコメかと思っていると、騙されます。
しっかりと心に響くものを受け取ることができるはずです。
笑いあり涙あり。
主人公と一緒に、初恋をやり直してみませんか?
本屋さんを舞台に、恋愛スキル皆無のヒロインが、心のままに、恋をしています。
特に何か事件や、特殊な世界に飛んでいくわけでもなく。
そこには、日々のさりげない愛おしさや、普遍に染められて見えなくなった透明の音色が潜んでいました。
また、出会いもスムーズで、まさに「どんな音色が届くのかな?」と恋愛好きにはたまらない緩やかな始まり。
ええ、恋愛とは、心と心が奏でるモノなのですね。
そうして、心と心が重なり合えば、身体もきっと……。
そして、キャッチが美しいです。
恋愛スキル皆無のヒロインを、わけありなヒーロー、黒崎さんがどう導いていくのか。この恋、見届けて行こうと思います。
頑張れ、琴音さん。素敵な物語。是非一度、覗いてみてください。可愛い小題がずらりと貴女を癒してくれると思います。
ピュアですが、恋をするとピュアではいられない。そんな恋の矛盾を感じる本作。
どうでしょう?
寒い冬に、ちょっとした些細な日常を大切にした心の音色のほんわかな恋、貴女も見守ってみませんか?
(まだ読了していないので★は2個捧げます。連載、完結を楽しみにしています)