その囁きが彼女の声ならば、きっといつまでも聴いていられる。思春期のあの気恥ずかしさ。思春期のあの胸の痛み。それは後からしか正体の掴めない苦しさ。だからこそ、彼はもやもやの中で身悶えしながら叫んでいたのかもしれない。彼女には、この上無い声があったから。チェロと、彼と、ウィスパーと。とても好きです。空気がもうこの上なく甘美。
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