「思い出せない」を含む小説

記憶の中にある絵画はどれもぼやけて、色あせている。 だから、鮮明な色彩を手に入れて、描きたいんだよ。 八幡西県研究室様の【お題形式企画】指定セリフを入れてに参加させていただ…

森の中で意識を取り戻した少女は、自分の名前も過去の記憶も何も思い出せなかった。そこで出会った冒険者のリヒトに助けられ、彼と共に旅をすることになる。リヒトは少女が失った記憶を取り戻…

【完結】退屈な『普通』な日々に、彼女は突然やってきた。 長い黒髪はもったいないくらいぐちゃぐちゃで、制服のシャツもくしゃくしゃ。リボンさえまともにつけられてないし、射抜くような瞳…

私は亡くした息子を蘇らせはした…が。 技術が整っていない頃に無理に為した事であり。 『彼』は制御を外れ、暴走しかけた。 だから―絞め殺した。 それから１０年。 私は未だに人造人…

　ここは、現世とあの世の境目、賽の河原。 　僕は、この河原に建つ「フェリーマンカンパニー」という渡船会社に勤める三途の川の渡し守。 　今日も、渡船場から沢山の死者を渡し舟に乗…

彼と初めて出会ったのは、今年の春。こっちに引っ越してきて、すぐのころだ。 桜が、ちょっとだけ咲いていたのをながめていた時のことだった。 視線を感じて、ふり向けば、彼が、立ってい…

第七五六系、恒星シタールタを中心に公転している《惑星メカニカ》。 この星で生まれ育った青年キラはあるとき、《翡翠の渦》という発生原因不明の事故に巻き込まれて知らない星に飛ばされ…

※本作中に登場する小田舵木はカクヨム上の小田舵木と関係ありません。あくまでフィクションです。 たまにはいい夢見たいよなあと昨晩寝てみたら、作品の原型になる夢をみました。 夢の中…

【KAC20237】いいわけ （2023初稿）

777文字で完結させる挑戦の連作です。 カクヨムマラソンの参加 第四回　アンラッキー７ 家族の会話 娘はアンラッキー７を何処かで聞いたか、思い出せないので、母に聞いてみた。

古い屋敷の倉庫に三十年、忘れ去られたオレンジ色の割とでかいミミズクのぬいぐるみ。 それが今の僕だ。気が付いたらこの体になっていた。元は普通の人間である。 今の体は、五感は機能して…

その日も理由なく、家を出ただけだったのに。 あれは一体、何だったのか、何度考えても詳しくは思い出せない。 あるものはにおわせだけです。

大学卒業まであと半月。 仲良しグループ五人で、卒業旅行をした。 「なんか、飲み足りなくね？」 友人のそんな一言から始まった、コンビニまでの散歩。 たった、10分間。 でもこの…

3/3の朝、目覚めた時に、何か夢を見ていたが、思い出せない。 家事をしているうちに思い出されてきたものの、何だかモヤモヤした冴えない余韻が続いている。 それが、解消されたのは………

ケイは半年前、何かに気付いたが、何に気付いたのかどうしても思い出せなかった。

目をひらくと、視界に写る病室の天井。もう長い間、僕はこの景色しか見ていない。 「そろそろか。思えば、悪くない人生だったな」 病室の窓から入り込む風を頬に感じながら、そう思った…

僕は気付くと記憶を失っていた。 名前以外思い出せない僕の目の前に、美しい女神様が現れた。 「私は神の一柱、【ミネルヴァ】と言います。現在、邪神により世界が混沌しています。勇者レ…

現代でも剣を捨てなかった少年・諱隼人は、風花澄香に狙われ始める。隼人は、剣を持つ故の《なにがし》の宿業に巻き込まれていく……。 【妖神（マガカミ）】 人を唆して悪行を勧め、災い…

《あらすじ》 ソファで目が覚めたヒナコとその傍でテレビを見ていたレイジ。 ヒナコの思い出せない夢のことを主軸にレイジが語る夢講釈が始まり、やがてヒナコがある違和感と共に目覚める前…

魔術と魔法、いつしか区別などつかなくなったそれに翻弄される時代 森の魔術師に出会った少女はなにを学ぶのか。