「ボーイ・ミーツ」を含む小説

　あらゆる情報機器がネットワークにつながり制御されている、IoT時代。 　IoTの恩恵を受けながらも、その仕組みや成り立ちにはほとんど興味がない、ごく普通の中学生、荻久保絶人。 …

《不治の病の少年》と《不死の病の少女》のボーイ・ミーツ・ガール ◆登場人物 【相庭恵（あいば・けい）】 高校２年生。 バイトに励み、足繁く兄のお見舞いに通う、健康的で元気な男…

　シルクハットと蒸気船の世界。 『帝国』と『王国』『共和国』『連合公国』の三カ国同盟とのあいだではじまった戦争の決着は帝国の辺境でつけられることとなった。同盟軍は遠征し、帝国軍の…

今は2025年。今年で高校一年生になった僕、榑枚季典の学年は、4年前から全く意味のない心理テストを受けさせられていた。その心理テストを受けてからしばらくして、要観察と判断された僕…

　彼女と別れた世界の終末の出来事を、僕はよく覚えている。方舟の中で眠り続ける僕は、もっとも印象に残っているこの5分間を繰り返し夢の中で反芻するのだ。 　僕の眠る場所に彼女はいない…

異常な僕らが所属するここは、『普通部』だ。 部長の浮月さんは今日も過剰に包帯を巻いていた。 告白をすっぽかした僕は、自殺したはずの白地さんに襲われ、彼女がすでに人外の域に至ってい…

人類が銀河系へと進出し、あまりにも長い繁栄とその衝動的な反動を終えてから、更にしばらくを経た時代。 辺境惑星ナピの学生「ぼく」は、レポート作成のために赴いた街外れの崖下で、琥珀色…

この【セカイ】は幻なのかもしれない。 こことは少し違う【セカイ】。 この世界には魔法がある。 でもそれは、必ずしも人を幸せするとは限らない。 そんな負の魔法を刈る魔女がいる。 …

　音楽科と普通科が併設される高校で、〈呪い〉のヴァイオリンをめぐって再会した少年・少女の青春恋物語。 　音楽一家に生まれた美少年・聖夜は、将来を嘱望されているヴァイオリニスト。コ…

恒星間航行貨物船の乗組員であるサドーはひとり宇宙を漂流していた。――しかも、サウナに閉じ込められて。 しかし、無類のサウナ好きである彼は、むしろ、その状況を大いに楽しんでいた。 …

青春の話をしよう。 主役になれなかった一人と、舞台から降りられない一人の話を。

記憶を失いハチオージと呼ばれる漁村に流れ着いたジュン。そこでは古代トウキョウ文明という謎の古代文明の研究が行われていた。失くした記憶と失われた文明の謎を探る、少年少女のひと夏の冒…

　青足（あおあし）松久（まつひさ）は、ある日、同校生の柚田（ゆずた）小秋（こあき）に、頼み事をされる。それは、自分が一週間後に挑むギャンブルに、ギャラリーとして付き添ってほしい、…

私の初恋のみー君が帰ってきた！ ぐりぐりとしたまぁるい瞳と太い眉毛をそのままに１６歳になったみー君は、突然海に行くと言い出したりバンドを組んでみたり誘拐犯に戦いを挑んだりやりたい…

富も名誉もいりません。ただ貴方の心に残る作品となることを目指して書きました。 コンテスト終了後に、一度取り下げる可能性があるので、早めにご賞味ください（作者より） □□□□□□…

「風景」「時計」「バケツ」をお題にした短編。 2010年11月に完成。 ボーイ・ミーツ・ガールの始まり……かもしれない。 白い花が結んだ道の先で、僕が出会った少女のお話。

いつもの通勤通学路がどこかおかしい。 知っている筈の人が、昨日までとは違う人な気がする。 そうとも知らずに世界は回る。 それに自分だけが気付いている。そんな気がする。 そんな経…

「万が一卒業しそこなったら、お前は卒業しなければならないだろう。万が一就職しそこなったら、お前は就職しなければならないだろう」 主人公・富田林寛（とんだばやし ひろし）が繰り広…

ある日目を覚ますと、通っている中学校の教室だった。 そして、裸だった。 理由は分からない。昨晩の記憶もよく思い出せない。 品行方正に生きてきたはずの私がなぜこんな目に？ どこ…

あざとさ全開、接客も商品も萌えに振り切った「メイド書店」 縦１０ｃｍ×横１５ｃｍのＰＯＰ用紙、この上が僕たちの主戦場《しごとば》だ そこで働くＰＯＰ職人の少年のヴィルディングス…