「ひと」を含む小説

カクヨムでたくさんの物語を読み、ときどき「こうしたらもっとよくなりそう」と感じる場面があります。 そんなとき、もしかすると作家さんの“創作を楽しむ気持ち”を邪魔するのでは？　と思…

とある異世界に転生した男は、転生前の記憶を持つものの、自分の名前を忘れていた。 そんな彼がスポーンしたのは、中世ヨーロッパ風味のどこかの世界。しかし待ち受けていたのは、言葉が通…

　其は、神に似て神に非ず、人に似て人に非ず、さりとて佛(ひとでなし)でもない。 　彼等は信仰そのもの。信仰が人の形をとって創られた擬者。 　―――まるで、神が人間を、ご自身に模(…

　大陸の覇者たる金獅子の帝国に、若く梟猛な皇帝がいた。 　かの若獅子がその気になれば、ひと口で噛み砕かれてしまいそうなほど小さな蝶の王国は、王女を皇妃として差し出すことで帝国の牙…

　想像したものが現実となる。その力の源である万能粒子を人々は『テイル』と呼んだ。――人々はそれを力として使い戦争を起こすに至ってしまった。 　人々は地獄と化した世界を救う救世主を…

夏への扉が、どこかにつながっているのかもしれないし、つながっていないかもしれない。そんな不確定な話です。

大学生の船戸絵奈は、ひとが作ってくれたものを食べることができない。 それは中学生の日の出来事に起因する。 彼女を襲った恐怖とは……。 「5分で読書」短編小説コンテスト応募作です…

　帝都の最西端にある自治区「西十番街」。「掃き溜め」と呼ばれるその繁華街は、しかし尋常な街ではなかった。ここには、ただならぬ秘密がある。 　両親に連れられ、「西十番街」にやって…

サクっと読めて爽快な、ひとあじ違う異世界転生短編です。

不気味な顔の男『グロ顔男』が現れるという都市伝説。その姿を動画に収めてひと稼ぎしようと目論んだふたりの中学生が体験する恐怖。はたして彼らは無事に戻ってくることができるのだろうか…？

高木は森がすきだった。なので思わず口からこぼれてしまったんだ。「すきなひといるの？」って――。 「なんで？」と言われたところからふたりの攻防戦が始まる。認めるわけにはいかない。こ…

　…――三珠イタコ。 　彼女は、その名が示す通りに生まれながらの霊媒師イタコ。 　イタコとは恐山に存在する霊を口寄せして生者と死者の架け橋になるシャーマン。 　つまり、 …

卵から生まれて水の中で育ち、満月の夜に陸に上がって『ひと』になる不思議な種族〈沼地の民〉の、ある姉弟の物語。 ここでないどこかの大地に暮らす幾つかの種族を紹介する、『異世界風土記…

ホラー動画を見た私と友人は、その動画が撮られた病院へ行く。 そこで鳴る電話をとった後から始まる、私たちが経験した怪奇現象とは…

　朝、目が覚めると、枕元に薄絹をまとった女性が座っていた。 　そんな彼女がと思いきや、話はあっちこっちと主人公の思いに沿ったり沿わ無かったり。ギャグ色も強いファンタジーラブコメ…

月～金　毎朝更新（予定）の、ショート学園四コマコメディー小説です。 気軽にのんびりとお楽しみください。 出席番号２５番　保坂立哉（ほさか　たつや） 　　　　　　　立たされないで…

少年カンナが出会ったのは、人を探す一匹の妖。 何十年も待ち続ける彼が語る、ひと夏の約束とは―― これはある一冊の本が繋いだ、出会いと別れの物語。 (本と出会いアンソロジー『邂逅…

　高校２年生の神崎渚子は、かつて非常に泣き虫だった。何かと感情が高ぶった拍子にすぐ泣いてしまうほどの泣き虫だった。それを恥じていた渚子は、せめて場所を選んで泣ければと考え、行動を…

丘のある街で新しい生活をはじめたアキ。 とある月夜に、彼女のもとに不思議な出会いが訪れるお話。 眠れない夜に、いつか、やさしさが寄り添ってくれることを願って――。 【短編・1…