「幻想」を含む小説

　別世界かと思うほどに幻想的な空の下、青年は夜を具現化したような少女と出会う。彼は彼女との本当の出逢いをまだ知らない。これは実際に起きた、だけど誰も覚えていない、夢のような話。

どこかの宇宙の片隅に、想い出の星がありました。 小さな小さなその惑星には、想い出の動物園があって。 そこには、動物園の魔女が住んでいたのです。 【本作は『カクヨムWeb小説短…

一人の独立翻訳家が、都会の片隅にひっそりと佇むジャズバーに足を踏み入れた瞬間、時が逆行する。夕暮れ時のバーで流れる旋律は、かつての恋人との甘く切ない記憶を彼に呼び戻す。村上春樹風…

春崎という名の避暑地にて、恭少年は母と夏の終わりを過ごしていた。 二人の前に現れたまつりという名の青年について、恭は自分にとって良からぬことをするために現れたのではないかと危惧す…

どことも知れぬ荒んだ地で淡々と暮らす日々。ある冬の日、潮錆びた浜にあらわれた一隻の漂着船が、その無為な日常を狂わせる。

掃いても掃いても終わらない落ち葉掃き。そんな小僧を慰めたのは木枯らしのいたずらだったのでしょうか？

ある夏の午後にうたた寝をしながらテレビを眺めていた私は、いつの間にやら始まっていた映画の放送に見入っていく。 彼女の声を契機に明瞭になった人生を生きながら、私は彼女の姿を追いかけ…

〈織田作之助青春賞三次選考通過作〉 溶接工場の事故で右腕を失った男は、全身が燃えている男と出会うようになる。 ただ見つめ合うだけの邂逅の中で、隻腕の男は炎と灰の幻想の中に取り込ま…

古びたビルの地下二階にある喫茶店で、エンゼルフィッシュの世話をするウェイターに、つぼみは嘘の夢の内容を話すようになる。それはつぼみにとって他の何にも置き換えることの出来ない切実な…

夏の光が街を貫くなか、冷涼に保たれた自分の部屋で、咲羅は祖父から送られて来たラベンダーを袋に詰め替える。椅子や床に座り、その匂いに包まれながら、咲羅は人魚や妖精や花々に出逢う。よ…

まどろむ意識で目にうつるのは、燦然とした明かり。箱庭のなかで星屑が光りだす。 ※ごった煮ショート×ショートで投稿している作品を扱いやすくするためにしたものです

月にまつわる三つの話

生首をたずさえて歩き続ける連作短編集。 11月1～30日まで日々のお題に合わせて「しゃべる生首が登場する小説」を投稿する「novel首塚」企画参加作品。

首塚。様々な理由で取られた首を供養するための塚。 そんな首をお世話する奇妙な女の話。 深夜（@bean_radish）および宮田秩早（@takoyakiitigo）の共同企画…

幻想小説家・朝霧暮人。 世の中では『ホラー』や『ファンタジー』と呼ばれているジャンルを得意とし、飛び抜けて売れるわけではないが、「一度ハマったら抜け出せない」と言われているほ…

※これは小説ではありません。 ファンタジー小説用の設定資料集を予定しています。

2002年6月18日付発表。 穂崎円さんが主催していた小説競作サイト『KeyNote』参加作品です。 テーマは「電車」だったと思います。 以下、当時のコメントを全文引用します。 …

【二章開始いたしました！】 VRMMOラスティリア。 プレイヤーは勇者となり、５００年前魔王と戦い散っていった英雄たちを召喚して、使役。 彼らとともに魔王を倒し世界を救う、本格…

R氏の前に、妖精が現れ、願いを叶えてくれるというが… 【読切短編】308文字 #オリジナル#おとぎ話#短編#短編小説#都市伝説#怖い話#こわいはなし#ファンタジー

【BFC5幻の決勝戦作】 都市と星の意志について。