概要
癖者作家と『おもり』が紡ぐ、【物語】の執筆風景
幻想小説家・朝霧暮人。
世の中では『ホラー』や『ファンタジー』と呼ばれているジャンルを得意とし、飛び抜けて売れるわけではないが、「一度ハマったら抜け出せない」と言われているほど強固なファン層を持つ書き手である。
そんな暮人の作品執筆には、ある独特の『作法』があった。
というのも暮人は、己が書くに値する『不可思議』に遭遇しなければ作品を書き上げられないという、担当泣かせな奇癖の持ち主なのである。
それは暮人の『書く』という行為がただの『執筆』という行為だけではなく『不可思議の本質を見出して描写することにより、不可思議を祓う』という【封印師】という側面も持っているからなのだが……
「俺が書くの物語は、世界に溢れている『不可思議』を掬い取ったモノだよ。不可思議達に『物語』という器を与え
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