「灯り」を含む小説

　オーバーテクノロジーダウン。 　持て余した技術によって、滅亡の危機に瀕した人類。 　生き残った人々は、発展という未来を失ったまま海上都市ホウライに逃れた。 　過去を教訓に、…

「あおもり　灯りと紙のページェント」。知る人ぞ知るその幻想的なイベントを舞台に、北を旅する「僕」の心とそれを取り巻く人々の、短いけれど、やさしい物語。

月灯りはムードをつくりますね。 ただただ、こういったシーンを書いて見たかったばかりに書き上げさせていただいたものです。 こういったものを学生の頃から書きたいと思いつつ何年越しの…

村で毎年一度だけ催される、「灯り祭」。 柔らかな光が僕と「彼女」を照らす中、僕は１つ願い事をする。

※全編修正中。 人の世の暮らしに疲れた名もなき青年は人生最後の旅に出ました。 人の目の届かない場所へ、町の灯りの届かないその先へと。 そうして辿り着いたのは『永久(とわ)の森』…

もう、戻ることは出来ない。 どんな結末が待っていようと、彼らは引鉄から指を外すことなど許されない。 防衛を主とする警察や自衛隊とは違い、法務省直下にて暗躍を行う特務機関。 製薬…

ヒトデやウニをはじめとする棘皮動物が陸で暮らす島、凝澪(コゴリミオ)。お屋敷で働くメイドの湯(トウ)の暮らしと、棘皮動物たちの生態を磯眼鏡で覗く短編集。全五話とおしらせです。 …

幼い息子は夜になると星座を探して窓辺へ寄った。 都会にあっては一等星でさえ輝きを奪われる。息子は飛行機の灯りを、覚えたての星の名前で呼んでいた。 「ヘラクレス座はないのかな」 あ…

砂丘を一つ超えると、街の灯りが見えた。 ぼんやりと霞んだ弱々しいその灯りに向かって僕と由美は歩き続けた。 満月は相変わらず僕たちの背後を追いかけてくる。 まるで、キャラバン・サラ…

～甘露照らす灯～ 恋破れ傷んだ心を撫でる灯は、熱を帯びない儚い灯り。 それでも私は癒やされた。 春夏秋冬永遠に、蛍が瞬く神秘の湖。私は奇跡を手に入れた。 いつの日か、奇跡が呪い…

ふと、自身の生まれた街・浜松に思いを巡らせた。 時刻は深夜2時を過ぎた頃。気付けば俺は、スマホの灯りだけが部屋を照らす静寂に満ちた部屋で、新たな物語を生み出そうとしていた――。何…

　〈花ノ国〉で生きる精霊の少女・凛（りん）は、十年に一度の祭り〈花灯り〉の為に皇都〈月ノ都〉へと足を踏み入れる。 　そこで彼女が会ったのは、浅からぬ縁を持つ青年・紫苑（しおん）だ…