「カクヨムオンリー 怪異」を含む小説

　最近の子は都市伝説の口裂け女を知っているのだろうか？ 　社会現象になり、一部の学校や自治体が本当に警戒態勢を敷いた怪異のことを。 　知らないなら、現代の子から、口裂け女をど…

池袋近郊で起こった奇妙で不気味な怪異譚。

僕がいるのは人間の気配一つない深い森の中だった。あまりにも深かった。冷たい恐怖が体の中に雪のように静かに積もっていた。森の空気は次第に重くなり、僕の肺を圧迫するようだった。 　 …

いつしか見るようになった"夢"。 暗く光の閉ざされた世界に立つ「倉持《くらもち》 総司《そうじ》」の前に浮遊するライトアップされた一匹の"獏"。 そいつは目を見開くと「ねぇ、僕に…

新入生の典侍凉水は四月の放課後、怪異としか思えない光景を目撃する。 心身を病んだ凉水は先輩の紹介で編纂部を訪れるが、そこに待っていたのは怪しく微笑む毒舌の美少女。 凉水は部員…

自作の怪談集です。ほとんどが創作ですので安心してお読みください。

主人公田舎の山奥に住んでいた。 周りとも仲が良く、幸せに暮らしていたのだが、ある日を境に状況は一変する何故か自分だけがおかしな目に遭う様になるのだ。生きようと必死にもがく彼の命は…

青年、逆井綾音（さかい・あやね）の唯一の親友にして幼馴染の寿樹恵（ことほぎ・めぐみ）が原因不明の死を遂げてから二か月後。 孤独になってしまった彼の下に、死んだはずの恵から届け物…

クラスでいじめられている女子高生・滝本マキが、いつものように居残りで押し付けられた仕事を片付けていると、不意に横合いから聞き覚えのない声が掛かる。 いつの間に現れたのか、ぞっとす…

黒い亀裂と共に夢に現れる怪物。そんな怪物を退治する退魔師に従事していた海堂時恩。仕事のミスで高校生活を送ることを余儀なくされる。なんとか退魔師として復帰しようとする海堂は美代とい…

「米寿祝いはしないほうがいいらしい」僕が職場の後輩とそんな話をしていると、上司の笹井さんがある言い伝えを話してくれる。笹井さんの田舎では、「オバウテ」という老人をさらう怪異の言い…

怪異と契約して、八十八歳で死ぬとされていた爺さんが 八十六歳で死んだ。

【登場人物】 猪飼典正　：　二年生　ミス研部長 伊能学　　：　三年生　シナリオライター 花戸百合　：　一年生　文学少女 晴武　　　：　二年生　ミス研副部長 渡蓮祢　　：　二年生　…

　誰もが寝静まる真夜中。街灯のみが街を照らし、建物の明かりが消えている。そんな静寂の空間の中、少女は一人で散歩に繰り出している。 　……その日は、霧の濃い日だった。

彼の者は既に、化け物からもバケモノと呼ばれていた。 あの、文章が稚拙かもしれないところがあるので、指摘していただけると幸いです。

　横浜中華街の会員制BAR『ハマさん』で、奏太は怪物を“塩”にすることに成功した。それを見ていた唯一の客人、光に魅せることによって、とある事案が発生したのだった。

　金が無くては、やがて妻となる彼女との豊かな生活を手に入れることができない。そう、金が無くては―――。しかし、現実は厳しく、働いても働いても、うだつは上がらず、豊かさからは遠のく…

美しい魚を預かった男の遭遇した怪異。 （※縦組みでの閲覧を推奨しています。） ©2015 若生竜夜 許可なくの複製・複写・転載を禁じます。AI学習禁止。 Copying or…

神隠しに遭ったことがある青年、菱河切人は、迷い犬を探すため、幽霊屋敷へと踏み込んだ。 そこで彼は、恐るべき〝赤い少女〟と遭遇し、『〝まさん〟を食べて』と、謎めいた言葉をかけられる…

カクヨムコン7　中間選考突破作品 親父の跡を継いでひとり探偵社を営む火鳥遙。閑古鳥の鳴く事務所にヤクザが地上げにやってきた。若頭補佐心得の水瀬博史との出会いにより、それまで気にし…