「扉/の」を含む小説

大都会の喧噪に紛れて人知れず開くジャズバー"F's Bar"。 美しいバーテンダーと渋いジャズメンが気ままにカクテルをシェイクし、セッションします。 でも——気が向いた時に、彼ら…

希望を失っていたソニアは、ある日友人から不思議な箱を譲り受けた。それは異世界への扉を開く魔法の箱――。

性癖のある男性が、女性が「本当はみたい世界」のことを知っていて、語り掛けるように迫る。 女性はみたいのだが、怖くて知りたくて・・・さあ、どうなるのか・・・。

　香坂ましろが自宅の郵便受けに入っていた封筒を調べると、白色のカードが入っていた。紙でも金属でもないそれは色鮮やかに光り出し、ましろは別の空間に飛ばされてしまう。 　そこで出…

あらゆる扉をノックし続ける者がいた。ドアの向こうでは出会いと別れが待っている。「私」のノックは福音か、それとも終わりを告げる鐘の音か。

須藤樹は昔から自分の中性的な容姿を気にしながらも男らしく見せようと日々を生きてきた。 そんな彼は突然謎の人物に拉致、そして技術の革命とも言われる冷凍保存――コールドスリープ――装…

「僕が求めるのは、目立つことなく、安心できる、安定した生活。攻めるようなことはしない。ただ守るだけだ」 安藤快は同級生の黒沢アカネに連れられて、彼女の兄が経営するブックカフェを…

いずこにかある四つの秘法を求めて、少女は鴉とともに流浪の旅する。 少女は半妖精半妖魔の混血。星の乙女なる寺院に拾われて育つが、決して馴れることのない獣のような娘だった。水魔王の謀…

色をテーマにした短いお話。 今回のテーマは【さえたあか／ビビットレッド】。 この色を見たときにパッと思い付いたのは、高校時代に誰もがお世話になっただろう、あかい本でした。

剣と魔術が支配する世界。ロムレス王国にて代々「王宮魔道士」として仕えてきた魔道の名門ルフェ家に生を受けた青年「ナイト」は王立魔道学院を退学してニート人生を邁進していた。明るく、誰…

真昼の流れ星。 不思議な光景を目の当たりにしたその日から少女の日常は一変する事となった。 周囲の違和感、自身が感じる不思議な感覚に悩まされながらも、ユティーナは未開の世界への…

　中二病をこじらせたと評判な、我が家庭科部の変人であるところの雅楽《うた》先輩と、ひょんなことから一緒に帰宅することになった私・名雪のどか。 　雷が落ちた瞬間に、常々先輩が言って…

　40歳を過ぎ、もうオジさんと言われる歳になった素鵞真幸は、とあるパソコンショップでノートパソコンを新調する。買い物も終わり店の外に出て扉を閉めると、そこは見た事も無い場所だった…

幼少の頃から退入院を繰り返してきた雨宮燐は、中学の入学式の日貧血が悪化し失神する。そして目覚めると見慣れた病室にいた。燐は自分の繰り返す体質にとうとう嫌気がさしある晴れた日病院の…

　両親を失った少女、君島永遠音（きみじま・とわね）は、ある日訪れた展覧会で、隠し扉の向こうに捨てられていた、一枚の絵に出逢う。 　少女は、やがて、恋をする。 　家族を亡く…

夜中に死んだ祖父の部屋の扉が開く。

一人旅で訪れたスキー旅行。 昼間はスキー、夜は美味しい夕食に温泉と羽根を伸ばす二人の男女。 そんな中、離れの湯に浸かっていた桜。そこに紀伊野が入ってきたからさあ大変。出るにもなぜ…

隆盛を誇った「剣」の力を、「魔法」が凌駕しはじめた時代。 強大な「魔法」を振るう大国が、次々と隣国を蹂躙していった。 ある「剣」の国は反抗のため「魔法」に縋ったが、古くより「剣…