「病 生」を含む小説

高校一年生の吉木歩美は、放課後が好きだった。その理由はただ一つ、同級生の永倉初音と一緒に帰れるから。 しかし、二人は常に行動を共にしているわけではない。歩美も初音も別の友人と行動…

わたしがその日、墓地で出会ったのは……。 看護師と女子高生の切ない百合。 これはわたしたちが出会い、そして消え去るまでの物語。

南風蒼は気まぐれに、クラスメイトの穂坂小路をいじめてみようと思った。 小路はパシリで、鈍くて、阿呆だからちょうど良い。 しかし、二人の関係は別の方向へ着地する。 かわいげのない…

かつて花を愛した男、流行に追われる女、謎の病を語る女子高生―― 崩れる季節にまつわる4つの物語

引きこもり大学生・葉山俊介は、突然部屋に届いた少女型AI・アキに、『心理的弱者』の救出任務を託される。救助目標は、家出・飲酒・銃刀法違反上等の不良クイーン・月野麻耶。二人はアキの…

迎 柚乃はいつからか妖精が見える女子大生。妖精は血みどろの心臓のような見た目で、ハートと呼んでいる。 柚乃の趣味は本を買って読まずに腐らせること。その行為で精神的な安定を得ていた…

人類が生活できる地表の環境が壊滅してから数十年。人類は生きるため、地下に居住区を作って細々と生をつないでいた。しかし、一日中暗い地下世界では醜い争いが絶えなくなり、国際連合宇宙開…

何故、人々の人生には格差が有り不平等なのか。 これに対し、私は一つの仮説を立てる。 今ある人生は前世に犯した罪の償いであると。 故に、輪廻の輪に囚われる者は罪の代償を課せられる。

　人間のみならず、この世に生を受けしものは、何かに憧れながら生きていると言っても過言ではない。その憧れは、時には妬みという名の刃にもなる…… 　これは、空に憧れし小さな雛鳥と、重…

勇者候補と呼ばれたのも今は昔、魔力を封じられたが故に最強の魔人殺しとなった流浪の非合法魔法使い・通称『レベル13（サーティーン）』。 旧知の依頼でやってきた遥か異世界ニッポンで…

異世界に憧れる男子高生 あらゆる手段を実行するが、なかなか異世界へ行けないため、妄想で楽しむ しかし車に引かれた衝撃で異世界に!! と、思いきや一命を取りとめた が！謎の女神に…

春の虚無感。 五月病とも異なる憂鬱。 どうしようもない距離。 私は揺れに身を任せ、あの頃に想いを馳せる。 © 2018 Tsuchimikado Hibiku

【作品補足】 　2015年執筆、ライトノベル新人賞向けの長編第3作目。集英社ライトノベル新人賞で2次選考落選、MF文庫Jライトノベル新人賞で2次選考落選。拙い内容ですが、ここに供…

　――少女達は病んでいた。ある者は愛を与えられなかった『シンデレラ』のように。またある者は、出口の無い夢に迷い込んだ『アリス』のように。 　 　国内随一の医療特区、夢宮市。あら…

高校二年生、私は命の残量を知った――――――― 重度の心臓病と診断され、自暴自棄に歩き回っていた深夜、彼女―――幸村凪紗はある教会に足を踏み入れる。そこで出会った口以外の顔無し…

「構ってほしいなんかじゃ生ぬるい。私を見ない奴なんて、全員×ねばいい」 メンヘラとは、主に心の病を抱えた、構ってちゃんの蔑称である。 少しでも同情したり、親切な言葉をかけたりし…

どこにでもいる青年、柳瀬優(やなせゆう)のどこにでもある日常はこうして終わった。 そしてまた、どこにでもある日常が始まった。 病(やまい)を持つ彼らは、ほんの少しだけ異端であ…

女子高生・黒井佐和子は黒歴史の持ち主である。異世界に召喚された佐和子は過去恥部の結晶である黒歴史ノートのチート魔法を武器に、羞恥に悶えつつ『偽・万魔録』の悪魔達と日夜戦いを繰り広…

大正三年、サラエボの地に一つの銃声が響き第一次世界大戦が勃発した。だが日本の湘南の地で裕福な農家に生まれた少年・碧生蒼太郎にとってまだまだ世界は遠く茫洋としていた。関東大震災を経…

英雄譚が語り継がれる世界で、初心者向けのダンジョンを管理するエル・ディアブロム。 冒険者達のキャンプ跡の清掃。モンスターのシフト調整。アイテムの発注、受注、配置。 苦悩が渦巻…