「付喪神」を含む小説

　何処とも知れぬ、暗くて広くい、ゴミ捨て場。 　時々、真っ暗な空に光が差して、開いた穴から、ゴミが降って来る。 　誰もが忘れ、いずれは朽ち果てるゴミの山。 　閉じられたそんな場所…

　1920年アメリカで初の大衆消費社会が生まれた。 　大量に生産し、大量に消費する社会である。 　大量生産は製品の低価格化につながり、生活者はモノを買い換える際の抵抗感が低くなっ…

佐都 一さま主催の企画、"#匿名短編バトル恋愛編"に参加させていただいた短編を、手直し&加筆して掲載しています。 実はあの短編1本書くのに、ここまで無駄なこと書いてました。 …

くゆりくゆり、ぽぽぽ。 くゆりくゆり、ぽぽぽ。 彼を好いて。 彼に吸われて。 彼へ恋して。 この身の内を焦がす。 そんな「モノ」のお話。 ※匿名短編バトルコンテスト参加作品改稿…

人には見えないモノが視える。 そんな特異な能力を持った少年『茨木 神路』は、ある日突然ひとりの少女に出会った。 人と神。ふたりの出会い。 そこから始まる“モノ”語り。

この作者は何時も怪奇な物を書く。物に宿った心が現界し、まるで一つの話を成すかの様な。 さて、皆の衆よ、お立合い。問うべきは「日ノ本の心は持っている」かである。日本の人ならば、見る…

僕は神様と話せる。 とは言っても、どこにでもあるような日常の中にいる、付喪神様のことなんだけど。 そんな日常のいくつかのお話。

五世紀の末——海中の地『倭』には、五つの人間国から成る連合王国が存在した。 同時に、人外の領域では、八百万の神々や在来の妖怪が滅びの危機に瀕していた。 表向き、五王国は交替で大…

長年を生きた動物は妖怪となり、 歳月を重ねた道具は付喪神となる。 そして人の暮らす都市それ自体もまた、神秘に目覚めることがある。 すなわち――迷宮都市・東京。 人知れず都内のあ…

とある小さな田舎町には、ある一つの噂があった。 「毎週同じ曜日の真夜中に、昔あった映画館が復活するらしい」 と。ある少年は、そのどこか不可思議な噂を辿り、噂の根源へ向かう。 失わ…

トースターに取り憑いた付喪神が、持ち主へ恩返しをするお話です。読み切りぐらいの、短めのお話になる予定です。

ちょっとうまくいかないことがあって、剣道をさぼりがちになった男の子、要輔。彼はある日言葉をはなす猫に出会う。でもそれが実は、付喪神だった・・・！ 付喪神の女の子、桔梗と要輔の青春…

私、水無瀬秋野。ごく普通の高校生のつもりだけど、普通じゃないことがある。ポケットに入ってるお守り石が、実は妖怪だってこと。そして、その妖怪からかーちゃん、と呼ばれてること。 そ…

散文詩です。連作を予定しています。ミヒャエル・エンデの「鏡の中の鏡」のように、乱反射するイメージで、混沌の中にも見つかる希望を描けたらと思っています。

AIであるプライムが意味不明な文章を書き始める。どうやらプライムにはソロバンの付喪神が見えているらしい。僕はプライムとソロバンの付喪神であるケイコとの恋を見守ることにした。

【お知らせ】 全編掲載は期間限定ですので今のうちに。 そして、なんと書き下ろし続編を6月20日より連載予定！ お楽しみに♪ 「特命により米田准尉を我が夫とする」 米田に突然下さ…

八百万（やおよろず）の神が存在する世界。付喪神（つくもがみ）を殺した者は『神殺し』となり、付喪神固有の能力を得ることができる。そんな『神殺し』たちの物語。

れんげシリーズ外伝・第一篇。 本編よりも昔、れんげと茂林、出会いの段。 旅をしていたれんげはある社の近くで、消耗した变化狸と会った。かれはその社の狐にやられた、という。 はたして…

　立春の頃、れんげの所に古い知り合いが訪れた。 　れんげと同時期に付喪神となった彼らとの再会を懐かしむが、その頃山に奇妙なオブジェが現れる。 　不法に投棄された電化製品や器物で造…

長年大切にされたものは付喪神になると言われています。 物にはれっきとした意志があり、それぞれの想いが存在するんです。 様々な出逢いと別れを繰り返す彼らの気持ちは一体どこに行くので…